Arm64デバイスでWindows 11メディア作成ツールに不具合
Microsoftは、Windows 11 25H2(通称Windows 11 2025 Update)のロールアウト後、Arm64 CPUを搭載したPCでメディア作成ツールが機能しなくなったことを確認しました。この問題は、システム復旧やクリーンインストール用のブータブルメディア作成を試みるユーザーに影響を与えます。
影響を受けるシステムでは、「We’re not sure what happened, but we’re unable to run this tool on your PC.」というエラーメッセージが表示されます。Microsoftによると、2025年9月29日にリリースされたWindows 11メディア作成ツール(バージョン26100.6584)が、Arm64デバイスで期待通りに動作しない可能性があるとのことです。
通常、Arm64デバイスはx64デバイス用のメディアを作成できますが、この機能も現在利用できません。Arm64デバイス用のメディア作成は元々サポートされていませんが、今回の不具合により、x64デバイス用のメディア作成も不可能となっています。
Microsoftの見解と一時的な回避策
Microsoftは、この既知の問題がほとんどのユーザーに影響を与えることはないと述べています。これは、Arm64デバイスでこの機能が使用されることが稀であるためです。しかし、緊急時のシステム復旧やセキュリティ対策としてのクリーンインストールを計画しているユーザーにとっては、重要な問題となり得ます。
このバグの調査と修正に取り組む間、Microsoftは一時的な回避策を提供しています。それは、Windowsブータブルインストールメディアを作成したい場合、AMD64プロセッサを搭載したPCを使用するというものです。AMD64デバイスでのツールの使用は影響を受けません。
Windows 11 25H2アップデートの概要
Microsoftは、2025年10月1日にWindows 11 25H2の一般提供を発表しました。これは、Windows 11 24H2と同じプラットフォームリリースを共有するマイナーアップデートであり、イネーブルメントパッケージ(eKB)を通じてインストールされます。
このアップデートには、Copilotの機能強化、モダン化されたインターフェースを持つWindows Hello、Recall(プレビュー)やClick to DoなどのCopilot+ PC固有の機能、および様々なユーザーインターフェース、アクセシビリティ、入力、システム管理の改善が含まれています。