Ubisoft、主要フランチャイズ開発のため新子会社「Vantage Studios」を設立

Ubisoft、主要フランチャイズ開発の新子会社「Vantage Studios」を設立

Ubisoftは、同社の主要ゲームフランチャイズの開発に特化した新子会社「Vantage Studios」を立ち上げたことを発表しました。この動きは、同社の企業戦略における重要な再編を示唆しています。

開発体制と対象フランチャイズ

新たに設立されたVantage Studiosは、「Assassin’s Creed」、「Far Cry」、「Rainbow Six」といったUbisoftの最も重要なフランチャイズを担当します。この「クリエイティブハウス」と称される新組織は、モントリオール、ケベック、シャーブルック、サグネ、バルセロナ、ソフィアに拠点を持ち、総勢2,300人の従業員を擁しています。

共同CEOには、クリストフ・デレンヌ氏と、Ubisoft共同創設者兼CEOであるイヴ・ギルモ氏の息子であるチャーリー・ギルモ氏が就任します。

テンセントの戦略的関与と企業セキュリティへの影響

Vantage Studiosの設立は、中国のテクノロジー大手であるテンセントが25%の株式を保有するという、以前から報じられていたパートナーシップの一環です。これは、テンセントがUbisoftの買収を検討しているとの報道があった後の動きであり、Ubisoftの知的財産保護データガバナンス、さらには企業戦略的セキュリティの観点から注目されます。主要フランチャイズの開発を担う新子会社への外部資本の導入は、今後の企業運営におけるセキュリティ体制の強化や、国際的なデータ共有ポリシーの明確化が求められる可能性があります。

今後の展望

Ubisoftは、今後も他のスタジオやフランチャイズに対しても同様のモデルを適用し、ブランドとフランチャイズを「共通のDNAと開発専門知識」の旗印の下にグループ化する計画であると述べています。この企業再編が、Ubisoftのゲーム開発と企業セキュリティにどのような影響を与えるか、引き続き注視が必要です。


元記事: https://www.theverge.com/games/789721/ubisoft-vantage-studios-subsidiary-assassins-creed-far-cry