Xbox Cloud Gamingがベータ版を脱却、1440p解像度と高ビットレートで進化

ベータ版終了と高解像度化

Microsoftのクラウドゲーミングサービス「Xbox Cloud Gaming」が、2020年のサービス開始から5年以上を経て、ついにベータ版の段階を終了しました。この重要な節目は、サービスの大幅な品質向上と同時に訪れます。

特に注目すべきは、一部のゲームおよびデバイスにおいて、ストリーミング解像度が1440pに向上した点です。これは、Xbox Game Pass Ultimateの加入者限定で提供される「最高品質のストリーミング」の一環であり、より鮮明で没入感のあるゲーム体験を約束します。

ストリーミング品質の飛躍的向上

今回のアップデートでは、ストリーミングのビットレート品質も大幅に引き上げられました。これまでの平均10Mbps(一部デバイスでは17Mbps)から、最大27Mbpsにまで向上するゲームも登場しています。このビットレートの向上は、視覚的なアーティファクトを大幅に削減し、ゲームストリームの全体的なビジュアル品質を劇的に改善するでしょう。

Microsoftは2021年にも、Xbox Series Xに匹敵するハードウェアへのアップグレードを実施し、ゲームのロード時間の短縮やフレームレートの向上を実現していました。今回の1440p対応と高ビットレート化が、新たなハードウェアアップグレードによるものかは現時点では不明ですが、クラウドゲーミング技術への継続的な投資を示しています。

サービス提供範囲の拡大と今後の展望

Xbox Cloud Gamingは、Game Pass Ultimateだけでなく、新たに導入されるXbox Game Pass EssentialおよびPremiumティアにも拡大されます。これにより、より多くのXboxファンが、所有するゲームやGame Passライブラリのタイトルをクラウド経由でプレイできるようになります。これは、無料プレイのFortniteを除けば、これまで最上位プラン限定だったクラウドアクセスが初めて拡大されることを意味します。

一方で、Game Pass Ultimateの価格が大幅に引き上げられることも報じられています。1440pへのアップグレードは歓迎されるものの、NvidiaのGeForce Nowが提供するような高品質なサービスに匹敵するためには、さらなる進化が必要であると指摘されています。Microsoftは、次世代コンソールの発売に合わせて、4K解像度、より高いフレームレート、さらなるビットレート向上といった大規模なアップグレードを計画していると予想されます。


元記事: https://www.theverge.com/news/789461/xbox-cloud-gaming-launch-1440p-resolution-bitrate-changes