Deezerが年間リスニングまとめ「My Deezer Year 2025」を発表、Spotify Wrappedに先駆け

Deezerが年間リスニングまとめ「My Deezer Year 2025」を発表

音楽ストリーミングサービスDeezerが、年間リスニング体験を振り返る「My Deezer Year 2025」をリリースしました。これは、競合のSpotify Wrappedに類似した機能で、Spotify、Apple Music、Amazon Musicといった他の主要プラットフォームに先駆けて提供される形となります。ユーザーは、お気に入りの楽曲、アーティスト、アルバム、ジャンル、そして最も聴いたアーティストや楽曲に費やした時間など、2025年の音楽の旅を詳細に振り返ることができます。

今年のテーマは「ロマンティックコメディ」:3つのエピソードで音楽体験を振り返る

「My Deezer Year 2025」の最大の特徴は、「ロマンティックコメディ」をテーマとしたユニークなビジュアルプレゼンテーションです。ユーザーは、まるでロマンティックコメディの主人公になったかのような体験を通して、自身のリスニング習慣を探ることができます。Deezerは、ユーザーがストーリーを進める中で、プロットの展開をからかいながら物語を語ります。

この体験は以下の3つのエピソードに分かれています。

  • エピソード1「Meet Cute」:今年ユーザーが新しく発見したアーティストに焦点を当てます。
  • エピソード2「Love Triangle」:ユーザーのトップ3アーティストを紹介します。
  • エピソード3「Happily Ever After」:お気に入りの楽曲と、引き続き楽しめるパーソナライズされたプレイリストが提供されます。

昨年(2024年版)の「ロースト」または「ハイプアップ」を選択するインタラクティブなアプローチとは異なり、今年はより物語性のある体験が提供されます。

ユーザー参加型コンテンツ:パーソナライズされたクイズと新たな試み

今年も、ユーザーの音楽の好みに基づいたパーソナライズされたクイズが用意されており、友人との相性診断をしたり、結果を共有したりすることができます。さらに、自分の好きなジャンル、3曲、トップアーティストを入力して独自のクイズを作成し、友人たちに共有することで、誰が自分の好みにマッチするかを確認できる機能も搭載されています。

特筆すべきは、今回初めてDeezerユーザー以外も独自のクイズを作成できるようになった点です。これは、より多くの人々にアプリをダウンロードしてもらい、ソーシャルメディアで体験を共有してもらうことを目的とした戦略的な動きであると考えられます。

Deezerユーザーのリスニング傾向を分析

Deezerは、今回の発表に合わせて興味深い統計データも公開しました。過去1年間で、Deezerユーザーは世界平均で122.8時間の音楽を聴き、691曲以上をストリーミングし、402組のアーティストを楽しみ、357曲の新しい楽曲を発見したとのことです。


元記事: https://techcrunch.com/2025/12/01/deezer-rolls-out-my-deezer-year-2025-its-spotify-wrapped-clone/