Appleのソフトウェアデザイン責任者交代劇:John Gruber氏が辛辣なコメント

Appleデザイン部門の主要人事が交代

Appleのソフトウェアデザイン責任者であるAlan Dye氏が退社し、後任にStephen Lemay氏が就任することがBloombergへの声明で確認されました。Dye氏はMetaのAR/VR部門であるReality Labs内の新しいクリエイティブスタジオを率いることになります。

長年のAppleウォッチャー、John Gruber氏が辛辣な見解

この人事異動に対し、長年Appleの動向を追ってきたコメンテーターのJohn Gruber氏が自身のブログ「Daring Fireball」で辛辣なコメントを発表しました。Gruber氏は、Dye氏が「デザインに関心がない」と指摘し、Appleを離れて「デザインを気にかけるなら、そこから下がるしかない」と述べました。

Gruber氏がApple内外で話を聞いた人々は皆、Lemay氏の就任を「喜んで」おり、「個人的に好かれ、才能を深く尊敬されている」とGruber氏は伝えています。Appleのティム・クックCEOもLemay氏について「常に卓越性の非常に高い基準を設定し、Appleのコラボレーションと創造性の文化を体現している」と評価しています。

デザイン哲学の転換点か

Gruber氏は、Dye氏が2015年にヒューマンインターフェースデザイン担当副社長に昇進したことを「大きな過ち」と批判しており、Dye氏にはユーザーインターフェースデザインの経験がなかったと指摘しています。

一方、Lemay氏は「生粋の」インターフェースデザイナーであり、「細部へのこだわりと職人技」が特筆されています。Gruber氏によれば、Dye氏からLemay氏への交代は、「スティーブ・ジョブズの死とスコット・フォーストールの追放以来、Appleのヒューマンインターフェースデザインに起こった最良のこと」になる可能性があり、少なくとも「出血を止める」効果が期待されるとのことです。


元記事: https://www.macrumors.com/2025/12/04/john-gruber-on-alan-dye/