記録的なスタートを切ったSpotify Wrapped 2025
Spotifyは、毎年恒例の年末の振り返り機能「Spotify Wrapped 2025」が、これまでのリリースの中で最も大きな成功を収めたと発表しました。サービス開始からわずか24時間で、2億人以上のユーザーがこの機能を利用し、前年の「AI中心の失敗」と評されたWrappedと比較して19%増加しました。昨年、2億人のユーザーに到達するまでに62時間かかったことを考えると、今年のWrappedの立ち上がりの速さが際立っています。
ユーザーエンゲージメントと拡散の驚異的な伸び
Spotifyは、「エンゲージドユーザー」をWrapped体験内の少なくとも1つのストーリーを閲覧したユーザーと定義しています。Wrapped 2025は、エンゲージメントの面でも記録を更新しました。具体的には、アプリ内でのネイティブシェア、スクリーンショット、ダウンロードを含め、5億回以上も共有され、前年と比較して41%増加しました。特に、米国、インド、インドネシア、日本、コロンビア、タイなどの市場が、今年の素晴らしい指標を牽引したと報告されています。
過去の反省を活かした機能強化
昨年のWrappedは、詳細な統計の不足や、データストーリーよりもAIポッドキャストに焦点を当てたことに対し、ユーザーから多くの批判を受けました。Spotifyはこのフィードバックを真摯に受け止め、今年のWrappedでは10以上の新機能と、より詳細なデータ分析機能を追加しました。AIは舞台裏で活用されていますが、ユーザーが直接触れるAI体験は意図的に避け、ユーザーがより深く自身のリスニング履歴を掘り下げられるように注力しました。
ユーザー同士の「つながり」を重視した新機能
今年のWrappedは、ユーザーが互いにつながることを重視したデザインが特徴です。ユーザーは自身の「リスニング年齢」を比較したり、「Wrappedグループ」(リスナーのカテゴリー)を確認したりできます。さらに、初のライブマルチプレイヤー機能として導入された「Wrapped Party」では、リアルタイムでデータや統計を比較できるようになり、音楽を通じたソーシャルな体験が強化されています。
