B Capital共同設立パートナー、Kabir Narang氏が退社
TechCrunchが確認したところによると、B Capitalの共同設立ジェネラルパートナーであるKabir Narang氏が同社を退社しました。Narang氏は、2017年3月にB Capitalに参加して以来、シンガポールを拠点に同社のアジア戦略を共同で主導し、グローバル投資委員会で議長を務めるなど、主要な役割を果たしてきました。
新投資プラットフォームの展望
Narang氏は現在、2026年の立ち上げを目指す新しい投資プラットフォームの準備を進めています。創業者らに共有されたメモによると、このプラットフォームは「テクノロジー、AI、グローバルな資本フローの交差点における複合的な成長」に焦点を当てるとのことです。Narang氏は、「私たちは史上最も深遠な技術革命の一つ、そして投資家としての規律が最も厳しく試される時代を生きています」と述べ、AIが思考そのものをスケールさせ、アイデアと成果のギャップを圧縮すると強調しています。また、彼は自身の個人資金から、「知的に複合的な成長を遂げると信じる企業」に対し1〜2%の株式投資を行う計画も明かしており、初期段階の投資にも引き続き意欲を示しています。
B Capitalの今後の体制とNarang氏の実績
B CapitalはNarang氏の退社を認め、Eduardo Saverin氏、Karan Mohla氏、Howard Morgan氏が既存の南アジアおよび東南アジアチームと共にアジアのポートフォリオを管理していくことを明らかにしました。同社は「Narang氏の貢献に感謝し、今後の成功を祈っています」とコメントしています。
Narang氏はB Capital在籍中に、Meesho、Khatabook、CredAvenue、Bounce、Bizongoといったインドのスタートアップを支援してきました。B Capitalは、Facebookの共同創設者であるEduardo Saverin氏と元Bain Capital幹部のRaj Ganguly氏によって2015年に設立され、テクノロジー、ヘルスケア、レジリエンス・テックに焦点を当てたマルチステージ投資企業です。サンフランシスコを拠点とし、米国とアジアに9つのオフィスを構え、90億ドル以上の資産を管理しています。
市場への影響と今後の動向
Narang氏のような経験豊富なパートナーの離脱と新たなAI/テクノロジー特化型投資プラットフォームの立ち上げは、アジアのスタートアップエコシステム、特にテクノロジーとAI分野の投資動向に大きな影響を与える可能性があります。彼の新しい試みは、今後のテクノロジー投資の方向性を示すものとして注目されるでしょう。B Capitalも、主要メンバーがアジア戦略を引き継ぐことで、引き続き同地域へのコミットメントを強調しています。
