Goveeの最新スタープロジェクターをレビュー:Matter対応でHomeKit連携も

Goveeの最新スタープロジェクターをレビュー:Matter対応でHomeKit連携も

Goveeは、様々な種類のスマート照明を手がけており、その多くはMatter対応でApple HomeKitとの連携が可能です。今年初め、GoveeはMatter対応のスタープロジェクターシリーズを発表し、Apple Home環境に統合できるようになりました。今回、新たに3種類のプロジェクターが登場しましたが、本記事では「Star Light Projector Ocean Wave」と上位モデルの「Galaxy Light Projector 2 Pro」の2製品を詳細にレビューします。

Govee Star Light Projector Ocean Wave: 手軽な夜間照明体験

「Star Light Projector Ocean Wave」は、Goveeのプロジェクターの中でも比較的手頃な価格帯(セール時50ドル)に位置し、特に子供向けの楽しい夜間照明体験を提供します。最大540平方フィートをカバーする回転式ベースを備え、寝室の天井全体を柔らかな光で満たすのに十分な広さです。本体は高さ約8インチ、長さ約6インチとコンパクトで、ベッドサイドテーブルやドレッサーに置くことができます。

  • 光学システム: 4つのRGBWランプビーズとテクスチャ加工されたレンズにより、波紋のような水面効果を再現します。
  • レーザー光: 星のように点滅するピンポイントのレーザー光を投射しますが、色は常に固定の緑色であり、他の色との組み合わせによっては視覚的に統一感がない場合があります。
  • 使用環境: 意図した効果を得るには、部屋がかなり暗い必要があります。
  • オーディオ機能: 内蔵スピーカーからホワイトノイズを再生でき(音質は「まあまあ」)、Bluetooth経由でiPhoneから音楽を流すことも可能です。
  • カスタマイズ: 専用アプリでは、複数のプリセットやカスタム設定が可能ですが、電球の特性上、色調整の自由度は限られています。
  • 電源: USB-C to USB-Aケーブルが付属していますが、電源アダプターは別途用意が必要です。

Govee Galaxy Light Projector 2 Pro: 高解像度な没入感

上位モデルの「Galaxy Light Projector 2 Pro」は、価格が160ドルと高価で、「Ocean Wave」とは異なるアプローチを採用しています。このモデルは、異なる色のライトやテクスチャレンズを使用せず、高解像度のフィルムディスクを介して光を投射します。8種類のフィルムディスクが付属し、それぞれ異なる色と効果を提供しますが、追加ディスクを購入するオプションはありません。

  • 映像品質: 4メガピクセルのレンズと230ルクスの光が組み合わされ、鮮やかな色彩と没入感のあるリアルな効果を生み出します。
  • 設置要件: Goveeは完全な暗闇が不要と謳っていますが、実際には最高の効果を得るためには部屋を完全に暗くし、適切に焦点を調整する必要があります。推奨される投射距離は3.28フィートから9.84フィートで、高い天井の部屋には不向きです。
  • レーザー光: 星を再現するレーザー光は常に青色であり、他のシーンとの組み合わせで違和感が生じる可能性があります。
  • 動作音: 起動時にソフトなモーター音がしますが、それほど気にならないレベルです。
  • カスタマイズ: アプリからは画像の回転速度や星の速度・パターン(拡散または集合)を調整できます。
  • ディスク管理: ディスクの収納場所がなく、取り扱いの際にフィルムに触れやすい点が課題です。

Goveeアプリの機能とHomeKit連携

両プロジェクターはWi-Fiに接続し、Goveeアプリから制御できます。アプリは基本的な機能を果たしますが、他の製品の広告が表示されたり、説明不足のコントロールがあったりと、使い勝手には改善の余地があります。一方、Apple HomeKitとの連携はMatterを介して可能ですが、利用できる機能は限定的です。

  • Goveeアプリ:
    • 「Ocean Wave」モデルでは、光の速度や色の調整(限定的)、波紋効果や星のオン/オフ、プリセットシーンの選択が可能です。
    • 「Galaxy Light Projector 2 Pro」では、画像回転速度、星の速度と方向の調整、特定の音楽と連動するシーンの有効化が行えます。
    • タイマー設定やデバイスのグループ化といった実用的なオプションも備わっています。
  • HomeKit連携:
    • Matterハブ(HomePodやApple TVなど)があれば連携可能。
    • オン/オフ、シーンへの追加、自動化、明るさ調整といった基本的な操作はHomeKitから行えます。
    • Homeアプリの色変更機能は、プロジェクターが対応していない色オプションを表示するため、実際には機能しません
    • Siriによる音声制御も可能です。

結論: どちらを選ぶべきか?

結論として、どちらのプロジェクターも夜間を彩る楽しいアクセサリーですが、筆者は「Star Light Projector Ocean Wave」の方をお勧めします。 ディスク交換の手間がなく、複数のカラーオプションが利用でき、価格も50ドルと手頃なため、高い費用対効果を期待できます。

一方、「Galaxy Light Projector 2 Pro」は、その没入感のある美しい映像は魅力的ですが、部屋の暗さ、天井の高さ、角度、焦点調整といった多くの設置条件を満たす必要があり、さらに限られた数のシーンしか利用できない点がネックです。180ドルの価値があるかと言われると疑問が残ります。両製品ともに定価で購入するのではなく、セール時の購入を検討するのが賢明でしょう。


元記事: https://www.macrumors.com/review/govee-star-light-projector/