OpenAI、AI学習データ収集で請負業者に「過去の実務成果」提出を要求か?知的財産リスクが浮上

OpenAI、請負業者に実務成果の提出を要求

AI業界を牽引するOpenAIが、請負業者に対し、過去の職務経験で実際に作成した成果物の提出を求めているとWiredが報じました。これは、AIモデルの学習に用いる高品質なデータ収集を目的とした動きと見られています。協力企業としてトレーニングデータ専門のHandshake AIも関与している模様です。

ホワイトカラー業務の自動化を目指す戦略

この要求は、AI企業全体に広がる大きな戦略の一環です。各社は、AIがより高度なホワイトカラー業務を自動化できるよう、質の高い学習データを確保しようとしているのです。OpenAIは、請負業者に対して、過去の職務でどのようなタスクを遂行したかを記述させ、さらに「実際に手掛けた実務成果物」のアップロードを求めていると伝えられています。

提出が求められる成果物の例としては、Word文書、PDFファイル、PowerPointプレゼンテーション、Excelシート、画像、さらにはコードリポジトリなどが挙げられています。

情報漏洩対策と専門家の懸念

OpenAIは、請負業者に対して、機密情報や個人を特定できる情報(PII)を削除するよう指示しており、そのためのツールとしてChatGPTの「Superstar Scrubbing」の使用を推奨しているとのことです。しかし、このアプローチに対しては、知的財産法の専門家から懸念の声が上がっています。

知的財産弁護士のエヴァン・ブラウン氏はWiredに対し、この方法は「 contractor が何が機密で何がそうでないかを判断することに多大な信頼を置く」ものであり、OpenAI自身を「大きなリスクにさらす」ものだと指摘しています。

OpenAIはコメントを拒否

この報道に対し、OpenAIの広報担当者はコメントを拒否しています。AI技術の進化とデータの重要性が高まる中、学習データ収集における倫理的、法的な課題が改めて浮き彫りになった形です。


元記事: https://techcrunch.com/2026/01/10/openai-is-reportedly-asking-contractors-to-upload-real-work-from-past-jobs/