LuminarのLidar事業、わずか2,200万ドルで売却へ
破産手続き中のLiDAR(ライダー)技術企業Luminar Transportationが、そのLiDAR事業をQuantum Computing Inc.(QCI)に対し、わずか2,200万ドルで売却する契約を締結したと報じられました。昨日(12日)の月曜日午後5時(中部標準時)までに、より好条件の買収提案がなければこの取引が確定するとされています。
この売却は、昨年12月に連邦破産法11条(チャプター11)の適用を申請したLuminarの再建計画の一環です。Luminarはすでに半導体子会社をQCIに1億1,000万ドルで売却することで合意しており、今回のLiDAR事業の売却もテキサス州南部地区の破産裁判所による承認が必要となります。
元CEO、買収への意欲と法的問題
Luminarの創業者であり元CEOのオースティン・ラッセル氏は、LiDAR事業資産への入札に関心を示しています。同氏は破産申請前の昨年10月にも、会社全体の買収を試みていました。
しかし、Luminarは現在、ラッセル氏に対して彼の携帯電話に保存された情報に関する召喚状を送達しようとしています。これは、昨年5月に同氏の辞任につながった社内倫理調査に関連して、Luminarが彼に対する法的請求を行うべきかどうかを評価するためです。
「ストーキングホース」入札と企業の没落
Quantum Computing Inc.は、今回の取引において「ストーキングホース入札者」として指名されています。これは、資産価値の基準を設定し、安値での入札を防ぐための仕組みです。Luminarは、最大の債権者からの資金援助を受けながら、破産手続きを迅速に進めることを目指しています。
この売却価格は、Luminarが2021年に記録した110億ドルのピーク時時価総額からは驚くべき没落を意味します。かつてはボルボをはじめとする主要自動車メーカーへのLiDARセンサーの大量供給が期待されていましたが、ボルボは2025年に計画を撤回。メルセデス・ベンツやポールスターとの契約も頓挫しました。
買収元QCI、その異色の事業変遷
買収元のQuantum Computing Inc.(QCI)は、その企業履歴において異色の変遷を遂げています。2001年にインクジェットカートリッジを販売する「Ticketcart」として創業した後、2007年には飲料会社を買収。10年後に再編プロセスを経て、量子コンピューティング向けの光学技術へと事業の軸を転換しました。
QCIは2025年に株式売却で7億ドル以上を調達しましたが、昨年9月末までの9ヶ月間の収益はわずか38万4,000ドルに過ぎず、その資金調達規模との大きな乖離が指摘されています。
元記事: https://techcrunch.com/2026/01/12/luminar-lines-up-22-million-bidder-for-its-lidar-business/
