WhatsApp、ブラジルに新たなポリシー適用除外を発表
WhatsAppは、競合他社の汎用AIチャットボットの利用を制限する新ポリシーから、ブラジルの電話番号を持つユーザーを除外することを発表しました。この動きは、イタリアのケースに続くもので、同社のビジネスAPIを介した第三者製チャットボットの禁止措置に対する各国の競争当局からの監視が高まる中で行われました。
新ポリシーの概要と導入背景
WhatsAppは、2026年1月15日から、ビジネスAPIを介した第三者製の汎用AIチャットボットの利用を禁じる新たなポリシーを導入しました。これにより、開発者は90日間の猶予期間内にユーザーへのサービス提供を停止し、その旨を通知するよう求められていました。このポリシーは、ChatGPTやGrokのような汎用チャットボットに影響を与えますが、企業が顧客サービス目的で提供するボットには適用されません。
Metaは、このポリシーの背景として、AIチャットボットがWhatsAppのシステムに過度な負担をかけていると主張しています。同社は、WhatsAppはアプリストアではなく、AI企業はアプリストアやウェブサイト、業界提携を通じて市場に参入すべきであるとの見解を示しています。
ブラジルおよび各国の規制当局の反応
ブラジルの競争規制当局であるCADEは、Metaの新ポリシーが競争を阻害し、自社の「Meta AI」を不当に優遇する可能性があるとして、ポリシーの一時停止を命じ、調査を開始していました。これを受け、Metaはブラジルの開発者に対し、ユーザーへのサービス停止通知やチャットボットの提供停止は不要であると伝えました。
同様の動きは以前にも見られ、昨年12月にはイタリアの競争当局の介入により、Metaはイタリアのユーザーに対しても同様の適用除外措置を講じています。さらに、欧州連合(EU)もこの新ルールに対して独占禁止法調査を開始しており、WhatsAppのポリシーは国際的に注目を集めています。
今後の展望
WhatsAppのAIチャットボットに関するポリシーは、デジタル市場における競争とプラットフォームの役割について重要な議論を提起しています。ブラジルやイタリアでの適用除外は、グローバル企業が各国特有の規制環境に適応する必要性を示唆しています。今後、EUの調査結果も含め、この問題がどのように進展していくのかが注目されます。
元記事: https://techcrunch.com/2026/01/15/after-italy-whatsapp-excludes-brazil-from-rival-chatbot-ban/
