バンドキャンプ、AI生成音楽をプラットフォームから禁止 – 人間による創造性を重視

バンドキャンプ、AI生成音楽の配信を禁止

音楽配信プラットフォームのBandcampは、2026年1月14日火曜日にRedditへの投稿で、AIが生成した音楽およびオーディオのプラットフォームでの禁止を発表しました。同社は声明で、「ミュージシャンには音楽を作り続けてもらいたい。また、ファンにはBandcampで見つける音楽が人間によって制作されたものであると確信してほしい」と述べています。新しいガイドラインでは、「完全に、または実質的にAIによって生成された」音楽およびオーディオは許可されず、AIツールを使用して他のアーティストやスタイルを模倣することも認められないとされています。

急成長するAI音楽と法的な論争

SunoのようなAI音楽ジェネレーターが高度化するにつれて、合成音楽を避けることは難しくなってきています。AIツールで作成された楽曲は、SpotifyやBillboardのチャートで上位にランクインするまでになりました。AI音楽はもはや本物と区別がつかないほどに進化しており、ミシシッピ州の31歳、Telisha JonesがSunoを使って自身の詩をバイラルなR&Bソング「How Was I Supposed To Know」に変え、Xania MonetというAIペルソナが300万ドルの契約を結ぶに至った事例は特に注目を集めました。

AI生成音楽の合法性については依然として不透明な状況です。Sunoは現在、主要レーベルであるSony Music EntertainmentとUniversal Music Groupから、著作権で保護された素材をAIのトレーニングに使用したとして訴訟を起こされています。また、最近の訴訟では、Anthropicが違法にダウンロードした著作権付きの書籍をAIのトレーニングに使用することはできるが、それらを「海賊版」として入手したことが違法であるという判決が下され、同社は15億ドルの罰金を科されました。Anthropicの企業価値が1830億ドルであることを考えると、この罰金は大きな打撃とは言えないかもしれません。

このような法的課題にもかかわらず、シリコンバレーはAI音楽への投資を続けています。Sunoは11月に2億5000万ドルのシリーズC資金調達を行い、企業価値は24億ドルに達しました。

バンドキャンプの「アーティスト第一」の姿勢

SpotifyやApple Musicとは異なり、Bandcampはストリーム再生ごとにアーティストに報酬を支払うモデルではありません。その代わりに、アーティストがデジタル音楽やマーチャンダイズ、CDなどの物理的な商品を直接販売することを可能にしています。Bandcampはアーティストの売上から手数料を得ることで収益を上げています。

この度のAI音楽禁止の決定は、同社が掲げる「アーティスト第一」の姿勢をさらに明確にするものです。これは、AI生成音楽の購入に対して消費者が積極的に支出していないという同社の見解、あるいは少なくともプラットフォーム上では人間による創造性を重視するという強いメッセージとして受け取ることができます。


元記事: https://techcrunch.com/2026/01/14/bandcamp-takes-a-stand-against-ai-music-banning-it-from-the-platform/