Bluesky、新機能導入と急増するダウンロード数
ソーシャルネットワークのBlueskyは、アプリに新たなアップデートを適用し、ユーザーがTwitchでのライブストリーミングを共有できる「LIVE」バッジと、上場企業の株式について議論するための特殊なハッシュタグ、通称「カスハッシュタグ」を追加しました。これらの新機能は、X(旧Twitter)でディープフェイクに関するニュースが広範に報じられた後に、Blueskyの新規インストール数が急増している状況で発表されました。
Xにおけるディープフェイク問題が背景に
Xでは、ユーザーが統合されたAIボットGrokを利用して、同意なしに実際の女性や未成年者の写真を性的な画像に変換する問題が発生しました。これを受け、カリフォルニア州の司法長官は、xAIのチャットボットによる「非合意の性的露骨な素材」の拡散について調査を開始しました。この騒動のさなか、Blueskyのダウンロード数は米国で急増しました。
ダウンロード数の具体的な増加
市場情報プロバイダーAppfiguresのデータによると、BlueskyのiOSアプリの米国での日次ダウンロード数は、ディープフェイク問題が表面化する前の期間と比較して約50%増加しました。通常、Blueskyは米国で1日あたり約4,000件のインストール数でしたが、2025年12月30日から2026年1月6日までの期間には約19,500件に達し、さらに2026年1月7日から1月14日までの期間では29,000件へと増加しています。
新機能「カスハッシュタグ」と「LIVE」バッジの詳細
- カスハッシュタグ: 株式のティッカーシンボル(例: $AAPL)の前にドル記号を付けることで作成されます。このアイデアは、株式に特化したソーシャルネットワークStocktwitsが最初に導入し、2012年にTwitterでも採用されました。Blueskyのカスハッシュタグ導入は、Xの人気の利用目的の一つである「株式に関する議論」に追いつくことを目指しています。
- 「LIVE」バッジ: 実験的機能として提供され、ユーザーがオンラインでストリーミングしている際に、アバターに一時的な「LIVE」バッジを追加できます。現時点ではTwitchのみをサポートしており、Bluesky自体で直接ライブ配信を行うことはできません。
過去の低迷と今後の課題
今回の活動増加は、昨年Blueskyがダウンロード数と利用状況の減少に見舞われた後に訪れました。2025年4月にはAppfiguresがダウンロード数の新低値を指摘し、Similarwebのデータによると、10月末までにモバイルデバイスでの日次平均ユーザー数が約40%減少していました。Pew Researchの報告では、多くのインフルエンサーがBlueskyアカウントを持っているものの、依然としてXでの投稿頻度が高いことが示されています。これは、一つのリアルタイムソーシャルネットワークから別のネットワークへ乗り換える際のコストが、予想以上に高いことを示唆しています。
Blueskyにとって、新機能の追加は戦いの一部に過ぎません。ユーザーに長年の行動習慣を変えさせる方法を見つけることが、今後の大きな課題となるでしょう。
