ウォルマート、米国ではApple Payを拒否し続ける
2026年1月19日の時点で、ウォルマートは依然として米国全土の4,500以上の店舗でApple Payのような非接触型決済オプションを受け入れていないことが明らかになりました。この状況はすぐに変わる兆候はないと見られています。
拒否されているのはApple Payだけではありません。ウォルマートでは、Google PayやSamsung Pay、さらには非接触対応のクレジットカードやデビットカードによるタップ決済も利用できません。
自社決済技術への注力とデータ収集の思惑
ウォルマートがApple Payの採用に消極的な主な理由の一つは、自社の決済技術に注力している点にあります。同社はWalmartアプリ内の「Walmart Pay」や「Scan & Go」といった独自の決済ソリューションを推進しています。
Walmart Payを利用するには、顧客は支払いカードをWalmartアプリに追加し、レジで表示されるQRコードをスキャンして決済を完了する必要があります。このシステムにより、ウォルマートは顧客の購入履歴や消費習慣を追跡・学習することが可能になります。これが、Apple Payのプライバシー保護機能がウォルマートの顧客データ追跡を困難にするため、同社がApple Payを導入しない最大の要因であると指摘されています。
「Scan & Go」は、Walmart+メンバー向けに、買い物をしながら商品のバーコードをスキャンすることでレジでの時間を短縮できるサービスですが、ここでもApple Payは利用できません。
広がるApple Payの採用、取り残されるウォルマート
Apple Payは10年以上前にローンチされ、2022年時点では米国の小売店の90%以上で採用されています。以前はApple Payを拒否していたThe Home Depot、Lowe’s、Kroger、H-E-Bといった他の主要小売業者も、近年方針を転換し採用に踏み切っています。
これにより、ウォルマートは現在、米国でApple Payに対応していない数少ない主要小売業者の一つとして残されています。
対照的なカナダでの対応
興味深いことに、ウォルマートはカナダでは2020年からApple Payを受け入れています。しかし、米国では同様の利便性を提供することには依然として抵抗があるようです。
今後の展望
ウォルマートの方針に対する顧客からの不満が絶えないにもかかわらず、米国でApple Payを受け入れる兆候は今のところ見られません。同社は引き続き、自社ブランドの決済技術とそれに伴うデータ収集戦略を優先する姿勢を崩さないものとみられます。
元記事: https://www.macrumors.com/2026/01/19/walmart-no-apple-pay/
