米国で2番目の「Sphere」計画が始動
ラスベガスで注目を集める没入型エンターテイメント施設「Sphere」を運営するSphere Entertainment社は、米国で2番目となる「Sphere」をメリーランド州に建設する意向を発表しました。この新施設は、ワシントンD.C.から南へ15分ほどの距離にあるナショナルハーバーに建設される予定です。
ラスベガスに既存する巨大なSphereとは異なり、メリーランド州の施設は座席数6,000席の「ミニSphere」として設計されます。これは、昨年3月に発表された小型版Sphereの最初の事例の一つとなります。
「ミニSphere」の規模とロケーション
メリーランド州プリンスジョージズ郡のポトマック川沿いに位置するナショナルハーバーは、コンベンションセンター、複数のホテル、レストラン、ショップが集まる既存の商業地区です。この立地は、エンターテイメント施設として最適な環境を提供します。
ラスベガスのSphereが17,000席以上の収容能力を誇るのに対し、メリーランド州のミニSphereは6,000席に制限されます。しかし、その存在感は健在で、外装にはラスベガス版と同様に「LEDエクスフィア」が搭載され、芸術的なコンテンツやブランドコンテンツを映し出すことで、地域のランドマークとなることが期待されています。
内部テクノロジーと没入型体験
ミニSphereの内部は、来場者に革新的な没入型エンターテイメントを提供するために設計されています。主な特徴は以下の通りです。
- 高解像度ラップアラウンドスクリーン: 16,000 x 16,000ピクセルという驚異的な解像度を誇る、視野を覆うスクリーンが設置されます。
- 没入型サウンド技術: 独自のオーディオ技術により、どの座席からでもクリアで臨場感あふれるサウンド体験が可能です。
- 触覚シート(Haptic Seating): シート自体が振動することで、映像や音響と同期した物理的な感覚を演出します。
- 4D環境エフェクト: ラスベガス版で好評の風、霧、匂い、そして天井からリンゴが降るといった特殊効果も導入される予定です。
これにより、観客は単なる視覚や聴覚だけでなく、全身でコンテンツを体験できる次世代のエンターテイメントを享受できます。
経済効果と資金調達
メリーランド州のミニSphereは、23億ドルを要したラスベガス版よりも建設費用が安価になる可能性が指摘されています。建設は、プリンスジョージズ郡およびメリーランド州からの政府インセンティブと承認が条件となります。
プロジェクトの資金は官民混合で調達され、約2億ドルの州・地方・民間からのインセンティブが投入される見込みです。Sphere Entertainment社は、この施設が郡と州に数百万ドルの歳入をもたらし、開業後には4,700人以上の雇用を創出すると見込んでおり、地域経済への大きな貢献が期待されています。
元記事: https://www.theverge.com/tech/864192/sphere-entertainment-mini-venue-maryland-national-harbor
