Nvidia、ArmベースでWindowsノートPC市場へ参入か
長年IntelとAMDが支配してきたWindowsノートPC市場に、新たな動きが活発化しています。AppleのMacBookやMediaTek搭載のChromebookがArmチップを採用する中、Qualcomm Snapdragonを搭載したWindowsノートPCも登場しています。そしてこの夏にも、Nvidiaが単独でWindowsコンシューマー向けノートPCを駆動する可能性が出てきました。これは、NvidiaのグラフィックチップがIntel製CPUの隣に搭載されるのではなく、Nvidia N1システムオンチップ(SoC)が中核を担うことを意味します。この動きは、既存の市場勢力図を大きく塗り替える可能性があります。
Lenovoからのリーク情報が明らかに
今回の情報の発端は、データマイナーであるHuang514613氏がX(旧Twitter)に投稿した内容です。同氏によると、LenovoはNvidiaの次期N1およびN1Xプロセッサを搭載した6種類のノートPCを開発しているとのこと。これには、14インチおよび16インチのIdeapad Slim 5モデル、15インチのYoga Pro 7の2バリエーション、そしてYoga 9変形2-in-1が含まれます。さらに、Lenovoのゲーミングソフトウェア「Legion Space」のアップデートページには、「Legion 7 15N1X11」というNvidiaのゲーミングSoCを指す「N1X」を冠したゲーミングノートPCの存在も示されています。また、Lenovoは「Nvidia N1x Portal Prod」および「Nvidia N1x Portal Test」というパスワード保護されたウェブポータルも公開していることがGoogle検索から判明しており、これらのリーク情報の信憑性を高めています。
他メーカーの動向と将来の展望
Lenovoが世界最大のノートPCメーカーであるとはいえ、Nvidia製Armチップを搭載するノートPCを準備しているのは同社だけではありません。Dellも2026年初頭までにAlienwareゲーミングノートPCを投入すると噂されており、以前はDell Premium(現在のXPS)ノートPCでもNvidia N1Xを搭載したモデルを準備していた可能性があります。これにより、合計で8種類もの異なるNvidiaノートPCが登場する可能性が浮上しています。
Digitimesの報道によると、Nvidiaは今年の春にN1およびN1XノートPCプラットフォームを発表し、夏にはより多くのデバイスが利用可能になる見込みです。また、N2およびN2Xチップは2027年後半のロードマップに既に載っているとされており、Nvidiaが長期的な戦略を持っていることがうかがえます。
N1/N1Xチップの性能予測とNvidiaのArm戦略
N1およびN1Xチップの具体的な性能についてはまだ不明な点が多いものの、Geekbenchのリーク情報(信憑性には注意が必要ですが)では、N1Xバリアントがデスクトップ版のRTX 5070グラフィックカードに匹敵するコア数と、NvidiaのGB10「Superchip」と同様の20CPUコアを搭載する可能性が示唆されています。NvidiaのCEOであるJensen Huang氏も、N1とGB10が「同じコインの表裏」であると発言しており、これらのチップが非常に強力な性能を持つことが期待されます。
NvidiaがArmベースのPCチップに取り組むのは長い道のりでしたが、同社は以前にもArmチップを搭載したコンシューマーデバイスを手掛けています。Nintendo SwitchにはNvidia Tegraチップが搭載されており、初期のMicrosoft Surface RTやNvidia Shieldハンドヘルド、Shield TVセットトップボックスもTegraラインのチップを使用していました。今回のWindowsノートPC向けチップは、MediaTekとの協力によって製造されているとのことです。また、AMDも将来のMicrosoft Surfaceデバイス向けに独自のArmチップを開発していると報じられており、ArmベースのPC市場は今後さらに競争が激化すると予想されます。
元記事: https://www.theverge.com/games/867056/leak-nvidia-n1-n1x-laptops-lenovo-dell
