米国事業譲渡直後のトラブル
TikTokの米国事業が米国の投資家主体の新会社に引き渡されてから数日後、同プラットフォームは大規模なシステム障害と検閲に対する懸念に直面しています。週末にかけて、一部の米国ユーザーは動画のアップロードができない状況に見舞われ、TikTokはこの問題を米国のデータセンターにおける停電が原因であると説明しました。この停電は「連鎖的なシステム障害」を引き起こし、読み込み速度の低下、リクエストのタイムアウト、動画の再生回数や「いいね」がゼロになるなどの不具合を招いています。
浮上する検閲疑惑
システム障害と並行して、言論の自由に関する重大な懸念が浮上しています。ユーザーからは、移民税関捜査局(ICE)やミネアポリスでの銃撃事件に関連する動画がアップロードできない、または「おすすめに不適格」と表示されたり、一時的にアカウントが停止されたりするといった報告が相次いでいます。これらの事例は、TikTokが特定のトピックについてコンテンツを検閲しているのではないかという疑念を強めています。
ユーザー離反と代替プラットフォームの台頭
一連のトラブルと検閲疑惑を受け、一部のTikTokユーザーは代替の動画共有プラットフォームへと移行しています。特に「UpScrolled」というサービスが注目を集め、米国のApp Store無料アプリランキングで一時2位、現在も8位にランクインするなど、急速にユーザーを獲得しています。これは、TikTokに対するユーザーの不信感が高まっていることを示唆しています。
プライバシーポリシーへの再燃する懸念
また、TikTokのプライバシーポリシーが更新され、「市民権または移民ステータス」および「正確なユーザー位置情報」の収集に言及していることについて、ユーザー間で新たな懸念が広がっています。ただし、この文言は以前のプライバシーポリシーにも含まれていたことが指摘されており、今回の状況がその議論を再燃させた形です。
新体制の詳細と今後の展望
新たな「TikTok USDS Joint Venture LLC」は、Oracle、Silver Lake、アブダビを拠点とするMGXを含む米国およびグローバル投資家が80.1%の株式を保有し、ByteDanceが19.9%を保持しています。7人の米国人多数派による取締役会が米国版TikTokを運営し、アダム・プレッサー氏がCEOを務めます。この新体制は、米国におけるデータ保護、コンテンツモデレーション、アルゴリズムのセキュリティを管理する責任を負います。TikTokのレコメンデーションアルゴリズムは、米国のユーザーデータに基づいて再学習および更新され、Oracleのクラウド環境で保護されるとのことです。
元記事: https://www.macrumors.com/2026/01/26/tiktok-outage-issue/
