はじめに:新体制発足直後の障害
米国版TikTokが新たな所有構造の下で運営を開始して間もなく、大規模なサービス障害に見舞われました。この問題に対し、TikTok USDS(TikTok米国データセキュリティ)は、米国にあるデータセンターの停電が原因であると説明しています。障害は、新体制の運営開始からわずか数日で発生し、広範囲に影響を及ぼしました。
多岐にわたる障害内容とユーザーへの影響
米国時間の日曜日早朝から、多くのTikTokユーザーがサービスにアクセスできない、または機能が著しく低下していると報告しました。具体的には、重要な機能である「For You」ページのアルゴリズムが不安定になり、コメントの読み込みができない、あるいは遅延が発生する、そして新しい動画の投稿が極めて困難になるなどの問題が確認されました。これらの障害は、The Vergeの編集者を含む多数のユーザーに影響を与え、月曜日の夜までサービス全体で不具合が続いていました。
TikTok USDSが説明する障害原因
TikTok USDSの広報担当者であるジェイミー・ファヴァッツァ氏は、一連の障害が米国にあるデータセンターの停電によるものであると公式に発表しました。同氏は、新しく開設されたUSDSのXアカウントで声明を公開し、この停電がTikTokおよび同社が運営する他のアプリにも影響を与えていることに言及。「データセンターの停電によるサービス復旧に努めている」とコメントし、復旧作業が進行中であることを明らかにしました。
「検閲」疑惑の検証とDM機能の振る舞い
サービス障害と同時に、ソーシャルメディア上では「検閲」が行われているとの憶測が流れました。特に、ジェフリー・エプスタインに関する言及や反ICE(移民税関執行局)抗議活動に関連するコンテンツが意図的にブロックされているという主張が見受けられました。しかし、TikTok USDSはこれらの主張を否定し、障害はあくまでデータセンターの停電に起因すると強調しています。The Vergeによるテストでは、TikTokのDM機能が「Epstein」や「test」といった単一の単語を送信しようとするとブロックされる一方で、文章中に含まれる場合は問題なく送信されることが確認されました。これは、特定の単語を検閲するのではなく、広範なメッセージフィルタリングシステムが作動している可能性を示唆しており、「検閲」疑惑は誤解に基づくものである可能性が高いと報じられています。
新たな所有構造と今後の運営課題
TikTok米国部門は1月22日、親会社であるByteDanceと投資家グループによる140億ドルの取引を完了し、正式に新体制に移行しました。この取引により、ByteDanceは19.9%の株式を保持し、Silver Lake投資会社、アブダビのMGX、そしてクラウド大手Oracleがそれぞれ15%の株式を保有する新たなUSDS合弁事業体が設立されました。新オーナーシップの下で発生した今回の早期のサービス障害は、プラットフォームの安定性および新たな運営体制の確立が今後の重要な課題となることを浮き彫りにしています。
元記事: https://www.theverge.com/news/868379/tiktok-us-trump-oracle-broken-rumors-power-outage
