Amazon、物理店舗戦略を転換
米TechCrunchの報道によると、Amazonは実店舗であるコンビニエンスストア「Amazon Go」とスーパーマーケット「Amazon Fresh」の閉鎖を発表しました。この決定は、同社が「大規模な展開に必要な、真に際立った顧客体験と適切な経済モデルをまだ確立できていない」と判断したためです。
この動きは、Amazonの物理小売戦略における重要な転換を示しています。同社は今後、生鮮食品の当日配送能力を拡大するほか、傘下の高級スーパーマーケット「Whole Foods Market」の店舗網を強化する方針です。
「Just Walk Out」技術は第三者への提供へ
Amazon GoやAmazon Freshは、顧客が商品を手に取ってそのまま店を出るだけで決済が完了する「Just Walk Out」キャッシュレス技術のショーケースとしての役割も担っていました。しかし、Amazonはこの技術の展開方法を変更し、今後はスポーツスタジアムの売店など、第三者への技術提供に注力していくとしています。
Amazonは過去数年間、物理小売のプレゼンスを縮小してきており、2024年には一部店舗の閉鎖について「賃貸コストで経済性を確保できなかった」と説明していました。今回の閉鎖も、採算性という経済的側面が大きく影響していると考えられます。
Whole Foodsと新フォーマットへの投資
Amazonが物理小売から完全に撤退するわけではありません。同社は、顧客からのブランド親和性が高いWhole Foods Marketへの投資を継続します。2017年の買収以来、Whole Foodsは40%以上の売上成長を達成し、現在は550店舗にまで拡大しています。
今後数年間で、Amazonは100以上のWhole Foods新店舗をオープンする計画です。また、利便性と持ち帰り食料品に重点を置いた小型店舗「Whole Foods Market Daily Shop」の展開も進めるとしています。
Amazon GoやAmazon Freshのコンセプトと類似する点が多いWhole Foods Market Daily Shopの成功が、Amazonの新たな物理小売戦略の鍵となるでしょう。
元記事: https://techcrunch.com/2026/01/27/amazon-is-closing-its-physical-amazon-go-and-amazon-fresh-stores/
