Elon Musk、Xでの画像ラベリングシステムを示唆するも詳細は不明

X、画像操作の警告システムを導入か

イーロン・マスク氏のソーシャルネットワーク「X」(旧Twitter)が、「操作されたメディア」を識別する新しい画像ラベリングシステムを導入すると見られています。しかし、この機能に関する情報はマスク氏自身の不可解な投稿と、匿名のXアカウント「DogeDesigner」の再投稿に限られており、その詳細はほとんど明らかになっていません。

DogeDesignerの投稿は、「レガシーメディアグループが誤解を招くクリップや画像を拡散することを困難にする」と主張していますが、具体的な判断基準や、アドビのPhotoshopのような従来のツールで編集された画像も対象となるのかは不明です。

システムの詳細と課題

かつてのTwitterは、AIによるものに限らず、編集、トリミング、速度変更、オーバーダビング、字幕操作など、あらゆる「操作された」「欺瞞的に変更された」または「捏造された」メディアをラベリングするポリシーを持っていました。しかし、Xがこの同じルールを採用しているのか、あるいはAIに対応するために大幅な変更を加えているのかは不明です。現在のXのヘルプドキュメントには、不正なメディアの共有に対するポリシーが記載されていますが、最近のディープフェイク問題に見られるように、それがほとんど執行されていないのが現状です。

「操作されたメディア」または「AI画像」のラベリングは非常に微妙な問題であり、Xが政治的プロパガンダの温床となっている現状を考えると、同社が「編集された」ものをどのように判断するのか、その基準を文書化することが不可欠です。また、ユーザーは、Xのコミュニティノート以外の異議申し立てプロセスが存在するかどうかも知る必要があります。

他社の事例と業界の動向

他社の事例を見ると、このような画像ラベリングシステムの導入には課題が伴うことが分かります。Metaが2024年にAI画像ラベリングを導入した際、クリエイティブツールにAI機能が組み込まれているために、AIで作成されていない本物の写真まで誤って「AI製」とタグ付けしてしまうという問題に直面しました。これにより、Metaはラベルを「AI情報」に変更せざるを得ませんでした。

現在、デジタルコンテンツの真正性および来歴を検証するための標準設定機関として、C2PA(コンテンツ来歴認証連合)が存在し、CAI(Content Authenticity Initiative)やProject Originのような関連する取り組みも進行しています。Google PhotosはC2PAを使用して写真の作成方法を示しており、Meta、TikTok、Deezer、Spotifyなどの多くのプラットフォームもAIコンテンツの識別とラベリングに取り組んでいます。C2PAの運営委員会にはMicrosoft、BBC、Adobe、Arm、Intel、Sony、OpenAIなどが名を連ねていますが、Xは現在のところメンバーリストに含まれていません。

透明性とユーザーへの影響

XがAIコンテンツを特定するための既知のプロセスに従うことは当然のことと推測されますが、マスク氏からはその詳細について言及はありません。また、彼が特にAI画像を指しているのか、あるいはスマートフォンから直接アップロードされた写真ではないすべての編集されたビジュアルを指しているのかも不明です。この機能がDogeDesignerが主張するように全く新しいものなのかどうかも不透明なままです。

このような状況下では、Xがどのような基準で「操作されたメディア」を判断し、ユーザーがその判断に異議を唱えることができるのか、明確な情報開示と透明性の確保が強く求められます。


元記事: https://techcrunch.com/2026/01/28/elon-musk-teases-a-new-image-labeling-system-for-xwe-think/