SpaceXとxAIの合併計画が浮上
イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業SpaceXとAI企業xAIが合併に向けた協議を進めていると報じられています。この合併は、SpaceXがデータセンターを軌道に投入する取り組みを加速させ、Google、Meta、OpenAIといったテクノロジー大手とのAI競争においてマスク氏が優位に立つことを目指すものと見られています。
提案されている合併案では、xAIの株式がSpaceXの株式と交換される形になる見込みです。SpaceXは既に世界で最も価値のある非公開企業であり、xAIも昨年11月には2300億ドルと評価されました。マスク氏は今年中のSpaceXの上場を計画しており、その際の評価額は1兆ドルを超えるとも予想されています。
日本のH3ロケット、前例のない衛星分離失敗
日本の主力ロケットH3の8回目の飛行で、5トン級の測位衛星「みちびき5号」が分離時に異常を起こし、事実上ロケットから脱落したことが、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の新たな報告で明らかになりました。
昨年12月22日に行われたこの打ち上げでは、ペイロードフェアリング分離後に衛星がぐらつき、傾き始める様子がロケット搭載カメラの映像に捉えられていました。センサーデータからは、宇宙機とH3ロケットの結合点で突然の加速が検知されており、これはこれまでのロケット打ち上げでは見られなかった、全く新しいタイプの故障メカニズムであると考えられています。
欧州宇宙機関(ESA)がファルコン9の再突入を調査
欧州宇宙機関(ESA)は、昨年2月にポーランド上空で発生したSpaceXファルコン9上段の無制御再突入と空中分解に関する調査研究の入札を開始しました。
この事象では、少なくとも4つの破片が再突入を生き延び、ポーランド国内の複数箇所に着陸しました。負傷者や物的損害はなかったものの、ESAは、この際に収集されたデータが、細長いロケット上段の再突入に関連するリスクをより正確に予測するのに役立つと期待しています。
現在、低軌道(150km以下)での破壊的な再突入の物理学と力学にはかなりの不確実性が存在しており、年々増加するロケット打ち上げ数の中で、この種の調査の重要性は増しています。
宇宙産業の成長予測とその他の注目ニュース
- FAA、商業宇宙飛行の継続的成長を予測: 米連邦航空局(FAA)は、商業宇宙打ち上げ数が2025年に205件に達し、2029年までに倍増する可能性があると予測しています。この急速な成長は、規制当局の対応能力に課題を投げかけています。
- SpaceX、Starship V3の次期試験飛行を3月中旬に計画: イーロン・マスク氏は、より大きく、より強力になった「バージョン3(V3)」のスターシップの次期試験飛行を約6週間後に予定していると発表しました。V3は、従来のV2の約3倍にあたる100トン以上のペイロードを低軌道に投入できる性能を持つとされています。
- Orbexの売却報道、英国の宇宙戦略転換を示唆か: 英国のロケット企業Orbexが、The Exploration Companyに売却される準備を進めていると報じられています。これは、英国が自国のロケットで自国の衛星を打ち上げるという当初の戦略からの転換を示唆する可能性があります。
- カナダのロケット企業がステルス解除: トロントを拠点とするCanada Rocket Companyが、450万ドルのシード資金を調達し、2028年までの軌道投入を目指して、カナダの宇宙産業における主権的な打ち上げ能力の確立を目指すと発表しました。
- ブラジルがVega C打ち上げ契約を締結: ブラジルの機関INPEが、2027年に地球観測衛星Amazonia-1BをVega Cロケットで打ち上げる契約を、テキサス拠点のブローカーSpaceLaunchを介して締結しました。契約額は3560万ドルと報じられています。
- ロシアがプラズマエンジンを試験中との報道: インド国防レビューによると、ロシアが火星への飛行時間を大幅に短縮する可能性のある新しいプラズマ推進システムを試験しているとのことです。
