中古EV市場の魅力
電気自動車(EV)の価格は新車では高価に感じられるかもしれませんが、中古市場では驚くほど手頃な価格で見つけることができます。特に、わずか5,000ドル以下という予算でもEVの購入が現実的になっていると、Ars Technicaの記事が伝えています。これは、新車購入をためらっていた多くの消費者にとって朗報と言えるでしょう。
なぜEVは早く値下がりするのか
EVがガソリン車よりも速く価値を下げているのにはいくつかの理由があります。新車時に提供される税額控除やメーカーのリベートといったインセンティブが、中古車価格に影響を与えます。また、バッテリー寿命への不安や、高額な交換費用への懸念も一因です。技術の進歩が速いため、古いモデルはすぐに時代遅れになりがちで、充電インフラや冬季の走行性能に関する一般的な懸念も価格下落に拍車をかけています。
5000ドルで手に入るEVとは?
5,000ドル以下で購入できる中古EVにはどのような選択肢があるのでしょうか。記事によると、この価格帯のEVは、長距離移動には向かないものの、ほとんどの人が1日に40マイル(約64km)以上運転しないことを考えると、日常の足としては十分な性能を発揮します。また、ガソリン車よりも維持費が安いというメリットもあります。
ただし、購入にあたっては自宅で確実に充電できる環境があることが必須条件です。これらのEVはバッテリー容量が小さいため、通常の120V ACレベル1充電器でも十分ですが、最新の急速充電インフラには対応していない点に注意が必要です。
代表的なモデル:日産リーフ
5,000ドル以下の市場で最も一般的なEVは、初代日産リーフです。発売当初は24kWhのバッテリー容量でしたが、バッテリーに液体冷却システムが搭載されていなかったため、時間とともに劣化が進みやすいという特徴があります。この点が、EVバッテリーの寿命に対する不信感を生んだ一因ともされています。しかし、2,000ドル以下で見つかることもあり、部品取りや定置型蓄電池として再利用されるケースもあります。
その他の選択肢と考慮事項
リーフ以外にも、以下のようなモデルが挙げられます。
- 三菱i-MiEV: 初代Ars Technicaのテストカーとして紹介されたモデルで、16kWhのバッテリー容量を持ち、都市部での使用に適しています。
- シボレー・スパークEV
- フィアット500e
- フォルクスワーゲンe-ゴルフ
- フォード・フォーカス・エレクトリック
- キア・ソウルEV
- BMW i3: 非常に安価に見つかることもあります。
これらの車両を購入する際には、広範囲にわたって検索するメリットがある一方で、長距離の購入の場合、輸送費を考慮する必要があります。安価なEVの場合、レベル2充電がせいぜいで、長距離移動は多くの充電停車が必要となるため、現実的ではありません。
専門家の視点と賢い選び方
あるユーザーコメントでは、自身が安価なリーフを2台所有した経験から、人気のあったモデルを選ぶべきだとアドバイスしています。人気のモデルであれば、廃車になった車両から部品を入手しやすく、修理も容易になるからです。特に、リーフの場合は「Leaf Spy Pro」のような診断ソフトウェアを活用することで、サービスマニュアル以上のメンテナンスや修理が可能になることも指摘されています。
中古EVは、賢く選べば環境にも家計にも優しい選択肢となり得ます。しかし、購入前にはその車両のバッテリー状態や充電環境、そして自身の利用目的をしっかりと考慮することが重要です。
元記事: https://arstechnica.com/cars/2026/01/how-far-does-5000-go-when-you-want-an-electric-car/
