インド、AIワークロード誘致へ2047年までの税制優遇と巨額投資を加速

インド、AIワークロード誘致へ2047年までの税制優遇を発表

インドは、AIインフラ構築の世界的な競争が激化する中、海外クラウドプロバイダーに対し、インド国内のデータセンターから海外に販売されるサービスについて、2047年までの税制優遇措置(実質ゼロ税率)を発表しました。これは、次世代のAIコンピューティング投資を誘致するための大胆な試みです。インドのニルマラ・シタラマン財務大臣は、年次予算案の中でこの提案を表明しました。国内顧客への販売は、現地法人を介して行われ、国内課税の対象となります。

米大手クラウドプロバイダーがインドへの巨額投資を拡大

この発表は、Amazon、Google、Microsoftといった米国のクラウド大手各社が、AIワークロードの急増を支えるため、世界中でデータセンター容量の増強を競い合っている中で行われました。インドは、大規模なエンジニアリング人材プールとクラウドサービスの需要増加を背景に、新たな投資先として魅力を増しています。

  • Googleは2020年の100億ドルに続き、AIハブの構築とデータセンターインフラ拡張のために150億ドルを追加投資すると発表しました。
  • Microsoftは2029年までにAIおよびクラウドのフットプリント拡大に175億ドルを投資する計画です。
  • Amazonも2030年までにインドに350億ドルを追加投資し、総投資額を約750億ドルにするとしています。

国内データセンター市場の急成長と課題

インド国内のデータセンターセクターもまた、世界的な需要に応えるべく成長を加速しています。Reliance Industries、Brookfield Asset Management、Digital Realty Trustの合弁事業であるDigital Connexionは、2030年までに1ギガワットのAIに特化したデータセンターキャンパスを開発するため、110億ドルを投資すると発表しました。また、Adani GroupもGoogleと共同で、AIデータセンタープロジェクトに最大50億ドルを投資する計画です。

しかし、インドでのデータセンター容量の拡大には課題も伴います。不安定な電力供給、高い電気料金、水不足といった問題は、エネルギー集約型のAIワークロードにとって主要な制約となり、建設の遅延や運営コストの上昇を招く可能性があります。

電子機器・半導体製造分野への注力

インド政府は、電子機器および半導体製造における役割を深めるためのインセンティブも強化しています。財務大臣は、インド半導体ミッションの第二段階を開始し、機器と材料の生産、フルスタックの国産チップ知的財産の開発、サプライチェーンの強化に焦点を当てると述べました。電子部品製造スキームの予算は、当初目標の2倍以上の投資コミットメントを集めたことを受け、4000億ルピー(約43.6億ドル)に増額されました。

このスキームは、プリント基板、カメラモジュール、コネクタなど、スマートフォンやサーバー、データセンターハードウェアで使用される主要部品を製造する企業に対し、生産量と投資額に応じたインセンティブを提供します。これにより、世界のサプライヤーをインドのサプライチェーンに深く引き込み、輸入部品への依存を減らすことを目指します。

越境ECの活性化とインドのテクノロジーハブ化戦略

政府はまた、越境ECを活性化させ、中小企業が世界的な需要を取り込めるよう支援する姿勢を示しています。クーリエ輸出における貨物1件あたりの100万ルピー(約1万1000ドル)の価格上限を撤廃する措置は、中小製造業者、職人、スタートアップがオンラインプラットフォームを通じて海外販売を行う上で大きな恩恵をもたらすと期待されます。

これらの最新の措置は、クラウドコンピューティング、電子機器製造、重要鉱物といった分野で、インドを世界のテクノロジーインフラの長期的なハブとして位置づけようとするインドの野心を示しています。その成功は、データセンター向けの安定した電力と水、国内イノベーションへの持続的な支援といった実行力にかかっています。


元記事: https://techcrunch.com/2026/02/01/india-offers-zero-taxes-through-2047-to-lure-global-ai-workloads/