Carbon Robotics、AIモデル「LPM」で農業の雑草駆除を革新

Carbon Roboticsが革新的なAIモデル「LPM」を発表

米国の農業テクノロジー企業Carbon Roboticsは、植物の検出と識別を飛躍的に向上させる新たなAIモデル「Large Plant Model(LPM)」を発表しました。この革新的なモデルは、これまでのAIが抱えていた「新しい種類の植物を認識させるには再トレーニングが必要」という課題を解決します。

TechCrunchの報道によると、LPMは1億5000万枚以上の写真とデータポイントで訓練されており、見たことのない植物種であっても瞬時に認識し、農家がターゲットとする雑草を迅速に特定できるようになります。これにより、農作業における効率性と精密性が大幅に向上すると期待されています。

農業を変革する「LaserWeeder」とAIの融合

LPMは、Carbon Roboticsが開発した自律型除草ロボット「LaserWeeder」のAIシステム「Carbon AI」の頭脳として機能します。LaserWeederはレーザーを使用して雑草を駆除するロボットフリートで、現在15カ国100以上の農場で稼働しています。

Carbon Roboticsの創業者兼CEOであるポール・マイクセル氏によると、LPM導入以前は、農場で新しい種類の雑草が出現するたびに、その認識のために約24時間かけてデータラベルを作成し、機械を再トレーニングする必要がありました。しかし、LPMの導入により、新しい雑草でも即座に学習可能となり、農家はリアルタイムで駆除対象を指定できるようになりました。

この技術により、農家は以下のようなメリットを享受できます。

  • 瞬時の雑草認識と対応
  • 再トレーニング不要な適応性
  • 作業効率の大幅な向上
  • 精密な除草による作物保護

大規模データとAI開発の背景

Carbon Roboticsは2018年に設立され、2022年に最初のLaserWeederの出荷を開始して以来、LPMの開発に取り組んできました。マイクセル氏は、UberやMetaのOculus VRヘッドセット開発で培ったニューラルネットワーク構築の豊富な経験を活かしています。

LPMは膨大な量のデータに基づいて構築されており、マイクセル氏は「すでに1億5000万以上のラベル付けされた植物データを学習セットに持っている。この十分なデータにより、これまで見たことのない特定の植物であっても、その種類、種、構造などを判断できるようになるはずだ」と述べています。

期待される影響と今後の展望

この新しいLPMモデルは、ソフトウェアアップデートを通じて既存のLaserWeederシステムに導入されます。農家はロボットのユーザーインターフェースで、ロボットが収集した写真を選択することで、駆除すべき植物と保護すべき植物を指示できます。

Carbon Roboticsは、Nvidia NVentures、Bond、Anthos Capitalなどの投資家から1億8500万ドル以上のベンチャーキャピタルを調達しており、その技術力の高さと将来性が評価されています。同社は今後も、LPMが新しいデータを取り込みながらモデルの微調整を続け、農業分野におけるAI活用の最前線をリードしていくことでしょう。


元記事: https://techcrunch.com/2026/02/02/carbon-robotics-built-an-ai-model-that-detects-and-identifies-plants/