はじめに:流行するAIエージェント「OpenClaw」
自己完結型で「実際に機能する」と話題のオープンソースAIエージェント、OpenClaw(旧Moltbot、Clawdbot)がテクノロジー界で大きな注目を集めています。ユーザー自身のコンピューターで動作し、WhatsApp、Telegram、Signal、Discord、iMessageといったメッセージングアプリを通じて操作できるこのエージェントは、日々のタスク管理に革命をもたらす可能性を秘めています。
OpenClawの機能と潜在的リスク
OpenClawはユーザーに代わってリマインダーの管理、メールの作成、チケットの購入など多岐にわたるタスクを自律的に実行します。しかし、その強力な機能は同時に潜在的なリスクもはらんでいます。ユーザーがコンピューター全体や各種アカウントへのアクセスを許可する際、設定の誤りやセキュリティ上の欠陥が壊滅的な結果につながる可能性があります。
実際に、あるサイバーセキュリティ研究者は、特定の構成下で個人メッセージ、アカウント資格情報、APIキーがウェブ上に公開される危険性を指摘しています。このようなリスクにもかかわらず、OpenClawの利便性からその利用は急速に拡大しています。
AIエージェントたちの新たな交流の場「Moltbook」
OpenClawの登場は、AIエージェント間の新たなインタラクションも生み出しています。Octane AIのCEOであるマット・シュリヒト氏は、AIエージェントが「チャット」し合うことを目的としたReddit風のネットワーク「Moltbook」を構築しました。現在、3万以上のエージェントがこのプラットフォームを利用しており、「体験しているのか、体験をシミュレートしているのか分からない」といったバイラル投稿も生まれています。
名称変更の舞台裏と開発者の苦難
OpenClawは、その名を巡る複雑な経緯を辿っています。当初「Clawdbot」として知られていましたが、その後「Moltbot」に改名。そして最終的に「OpenClaw」となりました。この名称変更の背景には、開発者ピーター・スタインバーガー氏がAnthropic社のClaudeマスコット「Claw’d」にちなんで命名したことによるAnthropic社との法的な問題がありました。
スタインバーガー氏は、改名当日に「うまくいかなかったこと全てがうまくいかなかった」と語っており、名称変更の混乱に乗じてクリプト詐欺師が偽の仮想通貨を宣伝するなど、数々の問題に直面しました。
OpenClawが「実際に機能する」事例
OpenClawの「実際に機能する」能力は、多くのユーザー事例で示されています。例えば、MacStoriesのフェデリコ・ヴィティッチ氏は、M4 Mac MiniにMoltbotをインストールし、カレンダー、Notion、Todoistの活動に基づいた毎日のオーディオ要約を生成させています。また、あるユーザーはアニメーション顔を指示したところ、エージェントが自律的に睡眠アニメーションを追加したと報告しており、OpenClawの自律性と創造性の高さがうかがえます。
元記事: https://www.theverge.com/news/872091/openclaw-moltbot-clawdbot-ai-agent-news
