GoogleとMicrosoft支援のTerradotが炭素除去競合Eionを買収
2026年2月6日、炭素除去スタートアップのTerradotが競合であるEionを買収したことが発表されました。この買収は、GoogleとMicrosoftという大手テック企業が支援するTerradotによって行われ、炭素除去市場における統合の動きを加速させるものとして注目されています。
買収の背景に潜む大規模投資家の意向
EionのCEOであるアナスタシア・パブロヴィッチ・ハンス氏がThe Wall Street Journalに語ったところによると、今回の売却は主に政府系ファンドなどの大口投資家の強い意向によって推進されました。これらの投資家は、大規模な契約を処理できる企業との取引を望んでおり、Eionの規模ではその要求に応えきれなかったことが買収の大きな要因となったようです。
炭素除去の鍵を握る「強化された岩石風化作用(EWR)」
TerradotとEionの両社は、共通の炭素除去技術である「強化された岩石風化作用 (EWR)」を採用しています。
- EWRは、農地に粉砕された岩石を散布することで、大気中の二酸化炭素を吸収するという自然プロセスを加速させる技術です。
- この方法は、低コストで炭素を除去する可能性を秘めている一方で、大規模かつ広範囲にわたる運用が必要とされます。
しかし、CDR.fyiの調査によると、EWR企業が設定したい価格と、買い手が支払いたいと考える価格との間には、依然として大きな隔たりが存在するという課題も抱えています。
TerradotとEion、異なる事業展開と強力な支援者
両社は同じEWR技術を使用していますが、事業展開には違いが見られます。
- カリフォルニアに拠点を置くTerradotは、主にブラジルで事業を展開し、鉱物として玄武岩(basalt)を使用しています。同社の投資家には、Gigascale Capital、Google、Kleiner Perkins、そしてMicrosoftが名を連ねています。
- 一方、Eionは米国で事業を展開し、カンラン石(olivine)を主に使用していました。Eionの投資家には、AgFunder、Mercator Partners、Overtureが含まれます。
