Amazonドキュメンタリー「メラニア」が公開2週目で興行収入が大幅減

Amazonドキュメンタリー「メラニア」公開2週目で興行収入が大幅減

Amazonが製作したドキュメンタリー映画「メラニア」が、公開2週目で興行収入が大幅に落ち込み、市場での苦戦が明らかになりました。期待以上の滑り出しを見せた初週末から一転、その動向は大手IT企業が映画コンテンツ市場で直面する課題を浮き彫りにしています。

興行収入の現状と厳しい評価

2026年2月8日の発表によると、「メラニア」の公開2週目の興行収入は推定237万ドルに留まり、前週比で67%もの大幅な減少を記録しました。これまでの累計興行収入は米国内で1350万ドルですが、取得に4000万ドル、マーケティングに3500万ドルを費やした総額7500万ドルのコストを考慮すると、劇場公開での採算は極めて困難な状況です。

比較対象として、同週末の興行収入トップ映画「Send Help」は47%減に留まっており、「メラニア」の落ち込みがいかに大きいかが伺えます。先週末は3位だったランキングも、今週は9位へと大きく後退しました。

また、批評家からの評価も厳しく、普遍的に否定的なレビューが寄せられています。一方で、Rotten Tomatoesの視聴者評価では99%という高評価を維持しており、サイト側がその正当性を主張する声明を出す異例の事態となりました。

Amazonのコメントと今後の戦略

Amazonの国内劇場配給責任者であるケビン・ウィルソン氏は、興行収入の低迷が議論されることを予期していたかのように、「劇場公開とストリーミングは、映画全体のインパクトを増幅させる二つの異なる価値創造の瞬間を表している」との声明を発表しました。これは、劇場収益だけでなく、最終的なストリーミング配信での価値獲得を見据えていることを示唆しています。

しかし、公開前には元Amazon映画幹部から、多額の買収費用がトランプ政権への「ご機嫌取り」か「買収」にしか見えないという疑問の声も上がっており、コンテンツ戦略における投資判断の是非が問われています。

IT企業のエンタメ市場参入における教訓

今回の「メラニア」の事例は、Amazonのような巨大IT企業が、エンターテインメント業界に本格参入する際に直面する独特の挑戦を示しています。多額の資金を投じても、必ずしも市場の期待に応えられない現実があり、コンテンツの選定、制作、そしてマーケティング戦略において、従来のITサービスとは異なる深い洞察と戦略が求められることを改めて浮き彫りにしました。


元記事: https://techcrunch.com/2026/02/08/amazons-melania-documentary-stumbles-in-second-weekend/