はじめに:Liquid Glassの新たな選択肢
Appleは、iOS 26、iPadOS 26、macOS 26で導入された「Liquid Glass」デザインのカスタマイズ性を高める新機能として、「Tinted(色付き)」オプションを発表しました。これにより、ユーザーはLiquid Glassの表示を「Clear(透明)」または「Tinted」から選択できるようになります。この追加は、Appleが最新OSのパブリックローンチ初期段階でユーザーからのフィードバックに真摯に耳を傾けていることを示しています。
Liquid Glassデザインの背景とユーザーの反応
Liquid Glassは、2013年のスキューモーフィックデザインからフラットデザインへの移行以来、Appleにとって最大のデザイン刷新となりました。しかし、このような大規模な変更には賛否両論がつきものです。一部のユーザーは、Liquid Glassデザインが通知やApple Musicなどのアプリ内のナビゲーションコントロールなど、インターフェースの様々な部分を読みにくくしていると指摘しました。一方で、その細部へのこだわりとモダンな外観を高く評価し、長年停滞していたインターフェースのアップデートとして歓迎する声もありました。
Appleは過去にも、2021年にSafariのアドレスバーを画面下部に移動した際にユーザーからの反発を受け、バーを画面上部に戻すオプションを追加したことがあります。今回も同様のアプローチを取り、Liquid Glassの表示に関するコントロールの一部をユーザーに委ねる形となりました。
新機能の詳細と設定方法
この新機能は、9to5Macによって最初に報じられ、iOS 26.1ベータ4およびタブレット・デスクトップOSの関連アップデートで提供が開始されました。AppleはTechCrunchに対し、この夏のベータ期間中に、Liquid Glassのより不透明な外観を望むユーザーからの意見があったことを認めています。
この新しいパーソナライズ設定は、iOS 26.1、iPadOS 26.1、macOS 26.1で利用可能です。ベータ版ユーザーは、iOSおよびiPadOSでは「設定」メニューの「画面表示と明るさ」内にある「Liquid Glass」メニューオプションから、Macでは「システム設定」の「外観」からアクセスできます。コントロールでは「Clear」と「Tinted」の2つのオプションを選択でき、後者はインターフェース要素の不透明度を高め、視認性を向上させます。
一部のユーザーは不透明度をより細かく制御できるスライダーを求めていましたが、Appleは2段階のトグルを選択しました。Liquid Glassをアプリに実装済みの開発者は、ユーザーの設定が自動的に適用されるとのことです。
今後の展開
このベータ機能は本日より開発者向けに提供されており、パブリックベータ版は今後数日中にリリースされ、その後、より広範な一般公開が予定されています。ユーザーは、Now Playingコントロール、ロック画面の通知、Apple製アプリやサードパーティ製アプリなど、ユーザーインターフェース要素全体で変更を確認できるようになります。