Instagram、Reelsに視聴履歴機能を追加 – ユーザーのデータ管理を強化

Instagram Reelsに待望の視聴履歴機能が追加

Instagramは、ショート動画機能「Reels」に新たに「視聴履歴」機能を追加したことを発表しました。これにより、ユーザーは過去に視聴したReelsを簡単に確認できるようになります。競合であるTikTokでは数年前から同様の機能が提供されており、Instagramユーザーからも高い要望が寄せられていました。

この新機能は、電話がかかってきたり、誤ってアプリを閉じてしまったり、他のことに気を取られたりして見失ってしまった動画を再度見つけるのに役立ちます。Instagramの責任者であるアダム・モッセーリ氏は、「Instagramで見たReelに戻ろうとして、見つけられなかった経験はありませんか?新しい機能がその助けになるでしょう」と述べています。

視聴履歴機能の詳細とプライバシーへの影響

視聴履歴機能は、「プロフィール」の「設定」内、「あなたのアクティビティ」からアクセスできます。ユーザーは、視聴履歴を日付(過去1週間、1ヶ月、または特定の期間)でソートしたり、投稿者で絞り込んだりすることが可能です。さらに、個別のReelsを履歴から削除する機能も提供されており、ユーザーが自身の視聴データを管理し、プライバシーを保護する上で重要な要素となります。

この機能により、ユーザーの視聴行動データがプラットフォームに蓄積される一方で、そのデータに対するユーザーのコントロールが向上したと解釈できます。特に、不要な履歴を削除できる点は、デジタルフットプリントの管理においてユーザーに新たな選択肢を与えるものです。

TikTokとの比較とユーザーコントロールの向上

Instagramの視聴履歴機能は、TikTokの機能と比較して、より柔軟なオプションを提供しています。具体的には、動画を時系列順、逆時系列順、または投稿者によってソートできる点が挙げられます。これにより、ユーザーはより効率的に目的の動画を見つけ出すことが可能になります。

これまで、ユーザーは失われた動画を見つけるために、アプリから自身のデータをダウンロードし、手動で履歴を検索するという手間のかかる回避策を取る必要がありました。しかし、この新機能によりその手間が大幅に削減され、ユーザーが自身のデジタルフットプリントをより細かく管理できるようになった点は、セキュリティおよびプライバシーの観点から評価できます。

MetaのReels戦略とデータ管理の重要性

今回の機能追加は、MetaがReelsをTikTokと同等の視聴体験にすることを目指す戦略の一環です。最近では、クリエイターが複数のReelsをシリーズで繋げる機能や、ピクチャーインピクチャー表示のサポートなども追加されており、競合プラットフォームとの機能 parity を追求する姿勢が伺えます。

プラットフォームがユーザーデータを収集・利用する中で、ユーザーが自身のデータにアクセスし、管理できる機能の提供は、透明性と信頼性を高める上で不可欠です。Instagramの視聴履歴機能は、利便性の向上だけでなく、ユーザーが自身のオンライン活動をより意識し、コントロールするための重要な一歩と言えるでしょう。


元記事: https://techcrunch.com/2025/10/24/instagrams-latest-feature-lets-you-go-back-see-your-watched-reels/