「レゴ ゲームボーイ」を機能化する「BrickBoy」アップグレードキット、本体価格の2倍以上で登場

はじめに

レゴの組み立て式ゲームボーイモデルを機能的な携帯ゲーム機に変える「BrickBoy」アップグレードキットがKickstarterで発表されました。しかし、その価格設定は多くの潜在的な購入者にとって大きな障壁となる可能性があります。このキットは、レゴのゲームボーイ本体価格(60ドル)の2倍以上という高額な設定で、エミュレーションによるゲームプレイを提供します。

BrickBoyキットの概要と価格

BrickBoyキットには3つのバージョンが用意されています。最も安価な「Essential Kit」は、ゲームボーイタイトルをグレースケールでプレイでき、モノラルスピーカーに限定されます。価格は129ユーロ(約150ドル)で、レゴのゲームボーイ本体の2倍以上です。早期支援者向けの割引価格は99ユーロ(約115ドル)ですが、それでもAnbernicのより高性能で即座にプレイ可能な携帯エミュレーターよりもはるかに高価です。

  • Essential Kit: 129ユーロ(約150ドル)、早期割引99ユーロ(約115ドル)。ゲームボーイ(グレースケール)、モノラルスピーカー。
  • Gamer Kit: 169ユーロ(約197ドル)。ゲームボーイカラーおよびゲームボーイアドバンスに対応、Bluetoothヘッドホン、充電式バッテリー。
  • Collector’s Edition: 189ユーロ(約220ドル)。デモを実行する機能的なディスプレイピースとしても利用可能。

すべてのバージョンは2026年3月に出荷予定とされています。

エミュレーションと法的側面

このBrickBoyキットの重要な点は、ゲームのプレイにROMファイルを使用する点です。これは、著作権で保護されたゲームソフトウェアのデジタルコピーであり、その入手方法によっては法的な問題を引き起こす可能性があります。オリジナルのゲームカートリッジを必要とするNatalie the Nerdのアップグレードキットとは異なり、BrickBoyはROMに依存するため、ユーザーはこれらのファイルの合法的な入手経路を確保する必要があります。エミュレーション自体は合法的な場合もありますが、著作権を侵害するROMのダウンロードや配布は違法行為と見なされることが多く、セキュリティニュースの観点からも注意が必要です。

懸念点と結論

レゴのゲームボーイを機能化するためにこれほどの費用を投じることは、その人間工学に基づかないデザインと操作性を考慮すると、疑問符が付きます。市場には、より高性能で快適な操作性を提供する多くの携帯エミュレーターが存在します。BrickBoyはユニークなコンセプトですが、その高価格とROM使用に伴う潜在的な法的リスクは、購入を検討する上で慎重な判断を要する要素となるでしょう。


元記事: https://www.theverge.com/news/808051/brickboy-lego-game-boy-emulator-upgrade-kit-kickstarter