エディンバラの公共交通機関でApple Payエクスプレスモードが導入:利便性とセキュリティの考慮点

エディンバラの公共交通機関でApple Payエクスプレスモードが利用可能に

スコットランドのエディンバラ市において、トラムネットワークとロージアンバスサービスでApple Payのエクスプレスモードが導入されました。これにより、乗客はiPhoneやApple Watchのロックを解除することなく、公共交通機関の運賃を支払うことが可能になります。この新機能は数週間前から稼働しており、英国ではグレーターマンチェスターに続き、ロンドン以外で統合された公共交通システムにエクスプレスモードが導入された2例目となります。

エクスプレスモードの仕組みと利便性

エクスプレスモードは、ユーザーがFace ID、Touch ID、またはパスコードによる認証を行う手間を省き、デバイスを非接触型決済リーダーにかざすだけで支払いを完了させることができます。画面にチェックマークが表示されれば決済は完了です。Apple Walletアプリでは、ユーザーはデビットカードまたはクレジットカードを「エクスプレス乗車設定」としてデフォルトの交通機関オプションに設定できます。この機能は、ニューヨーク、北京、東京、シドニーなど、世界中の主要都市で利用されています。

利便性の裏にあるセキュリティ上の考慮事項

エクスプレスモードは、迅速な支払いを可能にする高い利便性を提供しますが、同時にセキュリティ上の考慮事項も伴います。認証なしで決済が可能なため、万が一iPhoneやApple Watchを紛失または盗難された場合、悪意のある第三者がデバイスをアンロックすることなく、交通機関の支払いに利用できてしまう可能性があります。ユーザーは、この利便性と潜在的なリスクを理解し、デバイスの管理やApple Walletの設定に注意を払うことが重要です。

その他のApple関連ニュース:SiriとGoogle Geminiの統合

関連するニュースとして、Bloombergのマーク・ガーマン氏によると、Appleは2026年にSiriの刷新版をリリースする予定であり、この新バージョンはGoogle Geminiに「依存」すると報じられています。AIアシスタントの機能強化はユーザー体験を向上させる一方で、データプライバシーとセキュリティに関して新たな懸念を生じさせる可能性があります。Siriが外部のAIモデルとどのように連携し、ユーザーデータがどのように扱われるかについては、今後の詳細な情報に注目が集まります。


元記事: https://www.macrumors.com/2025/11/03/edinburgh-trams-buses-apple-pay-express-mode/