Steam Deck、ダウンロード中の新低電力モードを導入
Valveは、Steam Deckのベータおよびプレビューチャンネルにおいて、ダウンロード中の画面オフ低電力モードのテストを開始したことを発表しました。この新機能は、ユーザーがゲームやアップデートをダウンロードする際に、デバイスの画面をオフにして消費電力を抑えつつ、ダウンロードを継続できるようにするものです。これにより、デバイスの運用効率と安全性が大幅に向上すると期待されます。
機能の詳細とユーザー体験
このモードでは、Steam Deckはダウンロード完了後にスリープ状態に入る前に、画面をオフにした低電力モードに移行します。以前は、ダウンロード中に画面をオンにしておく必要があり、不必要な電力消費や、バッグ内での意図しない過熱のリスクが懸念されていました。
新しいダイアログボックスが導入され、ダウンロード中に電源ボタンを押すと、画面をオフにしたままダウンロードを継続するかどうかをユーザーに尋ねます。
- 「続行」を選択すると、デバイスは低電力モードに入ります。
- ボタンを押したりSteam Deckを動かしたりすると、ダウンロードの進行状況を示す新しいステータス画面が表示されます。
- そこから完全にデバイスを起動するか、画面オフのままダウンロードを続行させることができます。
この機能は、電源に接続されている場合はデフォルトで有効になります。バッテリー駆動時にも設定で有効にできますが、バッテリー残量が20%を下回ると完全なスリープモードに移行します。
デバイスの運用安全性と効率への貢献
このアップデートは、単なる利便性の向上に留まらず、Steam Deckの長期的な運用安全性と効率性に貢献します。画面をオフにすることで、不必要な電力消費を削減し、バッテリー寿命の保護に役立ちます。また、デバイスがバッグの中で誤って高温になるリスクを軽減し、ハードウェアの損傷を防ぐという点で、物理的なセキュリティの側面も持ち合わせています。ユーザーは、ダウンロード中にデバイスを放置しても、過熱やバッテリーの過放電といった潜在的な問題から保護されるという安心感を得られます。
今後の展開
現在ベータおよびプレビューチャンネルでテスト中のこの機能は、Steam Deckユーザーにとって待望の改善であり、よりスマートで安全なデバイス運用を可能にするでしょう。Valveは、ユーザーからのフィードバックを基に、この機能をさらに洗練させていくことが予想されます。
元記事: https://www.theverge.com/news/813864/valve-steam-deck-screen-download-games-low-power-screen-off
