Spotify、アルゴリズムから特定の楽曲を除外可能に:ユーザーの「テイストプロファイル」管理を強化

ユーザーのアルゴリズム制御が進化

音楽ストリーミングサービス大手のSpotifyは、ユーザーが個別の楽曲をアルゴリズムから除外できる新機能をグローバルで展開しました。これにより、無料およびプレミアムユーザーは、ウェブ、デスクトップ、モバイルアプリを通じて、自身の「テイストプロファイル」に影響を与える楽曲をより細かく制御できるようになります。

「テイストプロファイル」とレコメンデーションへの影響

Spotifyのアルゴリズムは、ユーザーのリスニング履歴に基づいて、おすすめの楽曲や「Wrapped」、「Blend」といったパーソナライズされた体験を形成します。これまでプレイリスト単位での除外は可能でしたが、今回のアップデートにより、特定の楽曲が将来のレコメンデーションに与える影響を軽減できるようになりました。

Spotifyは、「楽曲を除外することで、その楽曲の過去および将来のストリームがレコメンデーションに与える影響が軽減され、『その場限りのリスニング』がSpotify体験を歪めることがなくなります」と説明しています。これは、ユーザーが一時的に聴いた「ギルティプレジャー」のような楽曲が、長期的な音楽の好みに誤って反映されることを防ぐ上で重要な機能と言えるでしょう。

操作方法とプライバシーへの示唆

この新機能は、以下の簡単な手順で利用できます。

  • 楽曲またはプレイリストを選択
  • 画面右上の三点メニューをタップ
  • テイストプロファイルから除外」オプションを選択

この機能は、ユーザーが自身のリスニングデータがどのようにアルゴリズムに利用され、パーソナライズされた体験に影響を与えるかについて、より高度なプライバシーと制御を可能にするものです。個人データの利用に対する透明性とユーザーコントロールの強化は、デジタルサービスにおけるセキュリティとプライバシーの重要な側面であり、今回のSpotifyの取り組みはその一環として評価できます。


元記事: https://www.theverge.com/news/789717/spotify-exclude-songs-taste-profile-algorithm