Microsoft、Windowsタスクマネージャーのパフォーマンス低下バグを修正

はじめに

Microsoftは、Windows 11のタスクマネージャーに関する既知のバグを修正したことを発表しました。このバグは、タスクマネージャーを終了してもプロセスが完全に終了せず、バックグラウンドで複数のインスタンスが実行され続けることで、システムのパフォーマンスに影響を与える可能性がありました。

バグの詳細

この問題は、2025年10月28日以降にリリースされたオプションのWindows 11更新プログラム KB5067036 をインストールした後に発生する可能性がありました。ユーザーからの広範な報告によると、タスクマネージャーを閉じる(Xボタンを使用)と、プロセスが完全に終了せず、以前のインスタンスがウィンドウが表示されないままバックグラウンドで実行され続けるというものでした。これにより、複数のtaskmgr.exeインスタンスがシステムリソースを消費し、デバイスのパフォーマンスを低下させる可能性がありました。

Microsoftは、「タスクマネージャーのプロセスがバックグラウンドで多数実行されると、他のアプリケーションで顕著な速度低下を引き起こす可能性がある」と説明していました。

修正と回避策

Microsoftは、2025年11月のWindowsセキュリティ更新プログラム KB5068861 でこのバグを修正しました。同社は、この更新プログラムには他の問題の修正も含まれているため、ユーザーにインストールを推奨しています。

KB5067036プレビュー更新プログラムをインストール済みで、今月の累積的な更新プログラムをすぐに展開できないユーザー向けには、一時的な回避策も提供されています。バックグラウンドプロセスを手動で終了するか、コマンドプロンプトを使用してすべてのプロセスを同時に終了することができます。コマンドプロンプトを使用する場合の具体的な手順は以下の通りです。

  • スタートを選択するか、Windowsキーを押します。
  • 検索ボックスに「cmd」または「Command Prompt」と入力します。
  • 結果から「Command Prompt」を選択します。
  • 管理者として実行するには、Command Promptを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
  • コマンドプロンプトウィンドウで、次のコマンドを入力してEnterキーを押します:taskkill.exe /im taskmgr.exe /f

その他の最近の修正

Microsoftは最近、タスクマネージャーのバグ以外にもいくつかの重要な問題に対処しています。これには、1月に発生したWindows 11 24H2システムに影響を与える0x800F081F更新エラーの修正や、Windows 11 Media Creation Tool (MCT)の修正が含まれます。

また、同社は、積極的に悪用されているWSUSの脆弱性を修正する緊急セキュリティ更新プログラムが、一部のWindows Server 2025システムでホットパッチを破損させたことを認めました。さらに、2025年10月のWindowsセキュリティ更新プログラムのインストール後に、一部のWindows 11およびWindows 10システムがBitLocker回復モードで起動する既知の問題も確認しています。


元記事: https://www.bleepingcomputer.com/news/microsoft/microsoft-fixes-windows-task-manager-bug-affecting-performance/