新機能「画面キャプチャ防止」の概要
Microsoftは、Teams Premiumユーザー向けに、会議中の画面キャプチャと録画を自動的にブロックする新機能「画面キャプチャ防止」の展開を開始しました。この機能は、機密性の高い会議コンテンツの保護を目的としています。
機能の詳細と展開状況
この機能は、WindowsおよびAndroidデバイスでネイティブツールやほとんどのサードパーティ製アプリによる画面キャプチャを制限します。具体的な挙動は以下の通りです。
- Windowsデスクトップデバイス: スクリーンショットを試みると、会議ウィンドウの周囲に黒い長方形が表示されます。
- Androidスマートフォンおよびタブレット: 画面キャプチャが制限されていることを示すメッセージが表示されます。
- その他のプラットフォーム: この機能をサポートしていないプラットフォームでは、会議参加者は音声のみのモードで参加することになります。
「画面キャプチャ防止」機能は、デフォルトでは無効になっており、会議の主催者または共同主催者が「会議オプション」を通じて各会議で手動で有効にする必要があります。Microsoft 365管理者は、Entra IDを通じてデバイスの登録とTeams Premiumライセンスを管理できます。
Microsoftは当初、2025年5月にこの機能を発表し、2025年7月に展開を開始すると述べていましたが、その後11月初旬に延期されました。最新の情報では、2025年11月下旬までに展開が完了する予定です。
限界とその他のセキュリティ強化
この機能はデジタルな画面キャプチャを防ぎますが、重要な注意点として、画面を物理的に写真撮影することで、機密情報やメディアが依然としてキャプチャされる可能性があります。
Microsoftは、Teamsのセキュリティ強化に継続的に取り組んでいます。今年初めには、WhatsAppがグループチャットやプライベートチャットで共有される機密情報の保護を強化する「Advanced Chat Privacy」機能を展開しました。Microsoftも、Teamsチャットやチャネルにおける悪意のあるファイルタイプやURLに対する保護を強化しており、悪意のあるリンクを含むプライベートメッセージを送受信する際にユーザーに警告する機能も導入予定です。
Microsoft Teamsの現状
昨年のEnterprise Connectカンファレンスで、MicrosoftはTeamsが181の市場と44の言語で、月間3億2千万人以上のユーザーに利用されていることを発表しました。
