概要:Apple Watchワークアウトアプリに不満が噴出
Apple Watchのユーザーが、watchOS 26アップデートで導入されたワークアウトアプリの変更に対し、オンライン上で不満を表明しています。特に、再設計されたインターフェースが運動開始を困難にしているとの声が多く上がっています。
UI変更による操作性の著しい低下
9月にリリースされたwatchOS 26では、ワークアウトアプリは以前の大きく簡単にタップできたタイル形式から、スクロールを伴う小さなボタンのインターフェースへと変更されました。これにより、ワークアウトを開始するには、まずワークアウトタイプを選択し、短いアニメーションの後に表示される小さな再生ボタンをタップする必要が生じました。また、音楽やポッドキャストの設定がアプリに統合されています。
しかし、これらの変更がユーザーに大きなストレスを与えているようです。Redditのスレッドには、以下のような多数の苦情が寄せられています。
- タッチターゲットが小さすぎる:「再生ボタンを何度もタップしないとワークアウトが始まらないことが多い」。
- 水泳を行うユーザーからは、「一度プールに入ってしまうと、水に濡れた状態ではワークアウトの起動や切り替えが不可能になった」という意見も複数寄せられています。
- 長年のユーザーは、目標設定、クイックスタートオプション、頻繁に使用するワークアウトの配置変更により、「長年の筋肉の記憶が失われた」と述べています。
信頼性の欠如と誤操作の頻発
新しいインターフェースは、操作の困難さだけでなく、信頼性の問題や誤操作も引き起こしています。ユーザーからは次のような報告があります。
- スタートボタンをタップしても、プレスアニメーションは表示されるものの、実際にワークアウトが開始されない。
- ウォーキングワークアウトが全く登録されないケースがある。
- 「間違ったワークアウトを何度も誤って開始してしまう」という声も多く、再生ボタンのロードが遅いため、スクロールのつもりでタップして誤って開始してしまうことがあると指摘されています。
また、「スクロールがひどくなった」「インターフェースが単に遅いと感じる」といった、ラグや遅延に関する不満も顕著です。「選択から開始までの遅延が長すぎて、常にオーバーシュートしたり、間違ったものを開いたりする」と訴えるユーザーもいます。
ユーザーの対応と今後の課題
これらの問題を回避するため、一部のユーザーはSiri音声コマンドを利用したり、Apple Watch Ultraモデルのアクションボタンで直接ワークアウトを開始したりするなどの対策を講じています。また、ウォーキングやサイクリングのセッションでは、UI操作の煩わしさから自動検出に頼るようになったという声もあります。
今回のアップデートは、ユーザー体験の低下を招き、運動中のデータ記録の正確性や、緊急時のデバイス操作の迅速性といった点で間接的にユーザーの安全に関わる可能性も秘めています。Appleには、ユーザーからのフィードバックを真摯に受け止め、早急な改善が求められています。
元記事: https://www.macrumors.com/2025/11/20/apple-watch-users-workout-app-complaints/
