レゴ ゲームボーイ、発売直後に本物化
レゴと任天堂のコラボレーションによる「レゴ ゲームボーイ」が正式に発売されたばかりですが、早くも驚くべき改造が施され、本物のゲームボーイとして機能するようになりました。この偉業を成し遂げたのは、オーストラリアの自称「Natalie the Nerd」氏です。彼女は、単なるディスプレイモデルに過ぎなかったレゴ ゲームボーイを、実際にゲームをプレイできるデバイスへと変貌させました。
エミュレーションではない、本物のハードウェアの力
この改造が特に注目されるのは、それが単なるエミュレータの詰め込みではない点です。Natalie氏は、Raspberry Piのようなエミュレーションデバイスを使用せず、本物のゲームボーイカートリッジ、本物のゲームボーイチップ、そして彼女自身が設計したカスタム回路基板を組み合わせています。これは、ハードウェアの深い理解と高度な技術がなければ実現できない、まさに技術的な偉業と言えるでしょう。
彼女は、レゴ ゲームボーイの筐体に収まるよう、ゲームボーイカートリッジよりもさらに小さい完全なゲームボーイ基板を設計しました。最小のスクリーンキットを組み込むためには、いくつかのレゴブロックを取り外す必要があったものの、その結果は驚くべきものです。
機能性と将来の展望
改造されたレゴ ゲームボーイは、動作するボタンを備え、USB-Cによる給電にも対応しています。まだ完全に完成しているわけではありませんが、Natalie氏は、このデザインを公開する計画があることを示唆しています。これにより、高度なスキルを持つモッダーであれば、彼女の足跡をたどり、自分だけのプレイ可能なレゴ ゲームボーイを作成できるようになるかもしれません。
このプロジェクトは、既存のハードウェアの限界を押し広げ、創造性と技術力によって新たな価値を生み出す可能性を示しています。セキュリティの観点からも、このようなハードウェアレベルでの深い理解と改造能力は、システムの脆弱性を特定したり、予期せぬ方法でデバイスを再利用したりする上で重要なスキルセットとなり得ます。
元記事: https://www.theverge.com/news/790093/lego-game-boy-natalie-the-nerd
