イーロン・マスク氏のX投稿分析:政治的発言が約半数を占め、自己顕示欲も顕著に

イーロン・マスク氏のX(旧Twitter)投稿に新たな分析結果

X(旧Twitter)のオーナーであるイーロン・マスク氏が、プラットフォーム上での投稿の多くを政治的な内容に費やしていることが、最新の分析で明らかになりました。以前から指摘されてきた傾向が、具体的なデータによって裏付けられた形です。

詳細な分析結果が示す投稿の内訳

NBC Newsのデビッド・イングラム氏が実施した1ヶ月間の詳細な分析(2025年9月17日から10月17日まで)によると、マスク氏は期間中に合計1,716回もの投稿を行っており、これは1日平均55回以上に上ります。この膨大な投稿数の中でも特に注目すべきは、その内容です。

  • 全投稿の49%が政治に関連するものでした。これらの多くは、いわゆる「フリンジ(過激派)」な見解を含むものであったと報告されています。
  • マスク氏は特に、テレビや映画における人種の描写、さらには子役の起用について言及することが多かったようです。

際立つ自己顕示と特定のテーマへの執着

政治的な発言の他にも、マスク氏の投稿には特定のパターンが見られます。彼は、犯罪やテスラに関する話題に頻繁に触れる一方で、自身のパーソナルな側面も強く押し出しています。分析期間中、マスク氏は109回も自身について投稿しており、中には自身の熱狂的なファンアカウントによる投稿をリポストするケースも確認されました。これは、彼の自己顕示欲の強さを示唆しています。

データで裏付けられたマスク氏の「いつもの傾向」

これまでも、イーロン・マスク氏がXで政治的な意見を表明し、自身の業績や思想を強調する傾向があることは広く知られていました。しかし今回のNBC Newsによる分析は、その傾向が具体的な数値としてどれほど顕著であるかを明確に示しました。このデータは、彼のX上での活動が、単なる情報発信にとどまらず、特定の政治的・個人的なアジェンダ推進に深く根差していることを改めて浮き彫りにしています。


元記事: https://www.theverge.com/tech/827125/elon-musk-x-posts-politics-himself