イベリア航空、外部サービスプロバイダ経由で顧客情報流出データ侵害を公表

概要:イベリア航空にデータ侵害が発生

イベリア航空は、外部サービスプロバイダが運用するシステムへの不正アクセスにより、大規模なセキュリティインシデントが発生したことを明らかにしました。この侵害により、多数の顧客の個人情報が流出した可能性があります。

流出した情報と影響範囲

今回のデータ侵害により、以下の顧客情報が影響を受けたと報告されています。

  • 氏名
  • メールアドレス
  • Iberia Clubロイヤルティプログラムの識別番号

しかし、イベリア航空の発表によると、不正アクセスは同社の内部システムには及んでおらず、銀行カード情報および関連するデジタルウォレットデータは影響を受けていません。これは、同社が導入しているセキュリティプロトコルが機能した結果であると強調されています。

イベリア航空の対応

イベリア航空は、事態を受けて迅速な対応を開始しています。具体的には、以下の措置を講じています。

  • セキュリティプロトコルの起動と包括的な調査の開始
  • 関係当局への通知
  • 状況を封じ込め、将来の発生を防ぐための技術的・組織的措置の実施
  • 影響を受けた可能性のある顧客に対し、イベリアアカウントに関連付けられたメールアドレス経由で確認コードを送信
  • 不審な活動を継続的に監視し、追加のセキュリティ制御を有効化
  • 懸念を持つ顧客のために専用のサポートチャネルを確立

現時点では、このデータ侵害による不正利用の証拠は確認されていないとのことです。

顧客への影響と推奨事項

イベリア航空は、顧客に対して引き続き警戒を怠らないよう呼びかけています。特に、不審なメールや通信には注意し、自身の口座状況を定期的に監視することが推奨されます。

航空業界への示唆

今回の事件は、航空業界が直面するサイバー脅威の進化と、サービスプロバイダが保有する顧客データの脆弱性を改めて浮き彫りにしました。イベリア航空の迅速な対応は評価されるべきですが、現代のサイバーセキュリティ課題の中で、乗客のプライバシー保護と運用セキュリティ維持の重要性が強調される事例となりました。


元記事: https://gbhackers.com/iberia-airlines-hit-by-data-breach/