はじめに:Satechi FindAllシリーズとは
Satechiは、Appleの「Find My」ネットワークと統合された様々なトラッカー製品「FindAll」シリーズを提供しています。これらの製品は、既存のAirTagよりも便利なフォームファクタや拡張された汎用性を持ち、充電式である点が大きな特徴です。MacRumorsのJuli Clover氏が数ヶ月にわたりテストしたこのシリーズは、ビーガンレザー素材を使用し、ブラック、サンド、デザートローズといったカラーバリエーションで展開。価格帯は30ドルから60ドルとなっています。
多様なラインナップ:各製品の特徴と用途
FindAll メガネケース
50ドルのFindAllメガネケースは、ほとんどのメガネやサングラスにフィットする三角形のデザインが特徴です。頑丈な構造で優れた保護性を提供し、MagSafeまたはQiワイヤレス充電に対応。約8ヶ月ごとに充電が必要です。紛失しやすいメガネをケースに戻す習慣のあるユーザーにとっては、特に旅行時などで非常に役立つでしょう。
FindAll ラゲッジタグ
45ドルのFindAllラゲッジタグは、荷物タグと「Find My」トラッカーを巧妙に組み合わせた製品です。円形のタグは、バックルで荷物やバッグにしっかりと取り付けられ、個人情報を記入できるスペースも備えています。QiまたはMagSafeで充電でき、プレミアムな見た目と頑丈なビーガンレザー素材が魅力です。ただし、紙製の情報シートの防水性には若干の懸念が残ります。
FindAll カード
35ドルのFindAllカードは、財布に収まるクレジットカード型の「Find My」デバイスです。薄型デザインと面取りされたエッジにより、実際よりもスリムに感じられます。MagSafeまたはQiで充電でき、最大16ヶ月という優れたバッテリー寿命を誇ります。IP66の防水性能も備えており、財布の中だけでなく、手帳やノートPCケースなど、薄型のアイテムにも幅広く活用できます。
FindAll キーチェーン
30ドルのFindAllキーチェーンは、1.3インチ四方の正方形で、AirTagよりも大きく、一体型バッテリーとキーリングが特徴です。ソフトタッチのビーガンレザー素材は軽量でありながら強度があり、キーリングへの取り付けも容易です。こちらもQiまたはMagSafe充電に対応し、最大12ヶ月のバッテリー寿命を実現。AirTagのように電池交換の手間がないため、充電式である点は大きな利点です。
Find My統合とAirTagとの比較
Satechi FindAllシリーズのデバイスは、AirTagと同様に「Find My」アプリの「持ち物を探す」タブに追加できます。これにより、位置情報の追跡、アラート、サウンド再生、置き忘れ通知、位置情報の共有といったAirTagとほぼ同等の機能が利用可能です。
しかし、決定的な違いは「Precision Finding(正確な場所を見つける)」機能の有無です。Satechi製品はUltra Wideband(UWB)ではなく、Bluetooth 5.4を使用しているため、Precision Findingには対応していません。Bluetoothの範囲は屋内10~20メートル、屋外20~50メートルです。屋内での非常に精密な位置特定が必要な場合にはAirTagに軍配が上がりますが、広範囲での追跡や置き忘れ通知といった一般的な用途ではSatechi製品も十分な性能を発揮します。サウンド機能は80~90デシベルで、屋内であれば埋もれた場所からでも聞き取れるレベルです。
結論:Rechargeable AirTag Alternativesの評価
Satechi FindAllシリーズは、異なるフォームファクタと充電式という利点でAirTagに対する魅力的な代替品となり得ます。Precision Findingの非対応は弱点ですが、レビューアーは長年の使用経験からその不在をあまり感じていないと述べています。一般的な追跡機能や「置き忘れ通知」の信頼性は高く、長期的な使用においても良好なパフォーマンスを見せています。価格はAirTagよりも高価なものもありますが、頻繁なセール時にはAirTagを下回る価格で購入できる機会もあります。
購入情報
FindAllシリーズのアクセサリーは、Satechiの公式ウェブサイトから購入可能です。価格は30ドルから60ドルの範囲で、現在開催中のブラックフライデーセールでは、プロモーションコード「BFCM2025」を使用すると全品30%オフで購入できます。
