Windows 11 KB5070311:主要なバグ修正を伴うプレビューアップデート
Microsoftは、Windows 11システム向けのプレビュー累積アップデート「KB5070311」をリリースしました。このアップデートには49の変更が含まれており、特にファイルエクスプローラーのフリーズや検索問題に対する重要な修正が盛り込まれています。
KB5070311は、毎月末に提供されるオプションのプレビューアップデートであり、IT管理者が来月の「Patch Tuesday」リリースで展開されるWindowsのバグ修正、改善、新機能を事前にテストできるよう設計されています。月例の非セキュリティプレビューアップデートは、Patch Tuesdayの累積アップデートとは異なり、品質向上のみに焦点を当てており、セキュリティ修正は含まれていません。
解決された主な問題点
KB5070311の11月オプションアップデートでは、以前のアップデートインストール後に発生していた既知の問題が多数解決されました。
- 最新のアップデートをインストールした後、explorer.exeプロセスとタスクバーが特定の通知後に応答を停止する問題に対処しました。
- 一部のSMB(Server Message Block)共有で発生していたファイルエクスプローラーの検索問題が修正されました。
- アクセス違反により、Local Security Authority Subsystem Service (LSASS) が不安定になる問題が修正されました。
アップデートのインストール方法
KB5070311は、以下の手順でインストールできます。
- 「設定」を開き、「Windows Update」をクリックします。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックし、「ダウンロードしてインストール」リンクからオプションアップデートを適用します。
また、Microsoft Update Catalogからダウンロードして手動でインストールすることも可能です。
ビルドバージョンとその他の改善点
このオプションの非セキュリティプレビューアップデートをインストールすると、Windows 11 25H2デバイスはビルド26200.7309に、24H2デバイスはビルド26100.7309に更新されます。
2025年11月のプレビューアップデートには、さらに以下の改善点が含まれています。
- 検索結果メニューの表示改善:より多くの利用可能な結果が表示され、設定の検索と変更が容易になりました。スクロールバーにより、すべての検索結果を確認できます(Copilot+ PC)。
- Windows Studio Effectsの拡張:USBウェブカメラやラップトップの内蔵リアカメラなど、追加のカメラでAIを活用したカメラ機能「Windows Studio Effects」を使用できるようになりました(Copilot+ PC)。
- Windows Spotlightの強化:デスクトップ背景としてWindows Spotlightが設定されている場合、コンテキストメニューに「この背景について詳しく学ぶ」と「次のデスクトップ背景」の2つのオプションが追加されました。
- ファイルエクスプローラーのダークモード:より一貫性のあるダークモード体験が提供されるようになりました。
今後のアップデートスケジュールと既知の問題
Microsoftは、年末年始の業務縮小のため、2025年12月にはプレビューアップデートをリリースしないことを発表しました。通常のリリーススケジュールは2026年1月に再開される予定です。ただし、12月も月例のセキュリティアップデートは提供されます。
また、Microsoftは、ロック画面オプションからパスワードサインインオプションが消える既知の問題への対応を継続していると述べています。
