Amazon、USPSとの契約終了と独自配送網構築を検討
TechCrunchの報道によると、eコマース大手のAmazonは、米国郵政公社(USPS)との長年にわたる契約を終了し、独自の全国配送ネットワークを構築することを検討している模様です。この動きは、物流業界に大きな影響を与える可能性があります。
現行契約の状況と背景
AmazonとUSPSの現行契約は、2026年10月に期限を迎えます。ワシントン・ポスト紙によれば、両者は数ヶ月にわたり次期契約について交渉を続けていますが、トランプ大統領(当時)によるUSPSの民営化推進の動きが交渉を複雑にしていると報じられています。
現在の契約の下で、AmazonはUSPSに対し年間数十億ドルを支払い、その配送サービスを利用しています。この金額は、2025年にはUSPSの年間収益の約7.5%を占める規模であり、Amazonの契約終了はUSPSにとって経済的に大きな打撃となる可能性があります。
Amazonの既存物流インフラ
Amazonは既に大規模な輸送ネットワークを運営しており、その中には以下の要素が含まれます。
- 航空機:独自の貨物航空機フリートを保有。
- Rivian電動バン:環境に配慮したラストマイル配送手段。
- ドローン配送サービス:試験運用が進められているものの、連邦航空局(FAA)による調査など、課題に直面している。
- 自動運転車:子会社Zooxを通じて開発を進めている。
これらの既存インフラは、Amazonが自社配送ネットワークを拡大するための強固な基盤となるでしょう。
業界への潜在的影響
AmazonがUSPSから独立し、完全に自社で配送を担うことになれば、これはeコマースおよび物流業界の勢力図を大きく塗り替える可能性があります。USPSの財務状況への影響はもちろんのこと、他の配送業者や小売業者にも戦略の見直しを迫る事態となるでしょう。Amazonのこの戦略的な動きは、配送コストの最適化や顧客体験の向上を目指すものと見られます。
