はじめに:高価な「ケーブル文鎮」のジレンマ
IT系ニュースサイトThe VergeのThomas Ricker氏が、一見すると高価に思えるケーブル管理アクセサリー「Native Union Weighter」について、その魅力を語っています。40ドルという価格設定にもかかわらず、なぜこの「ケーブル文鎮」が彼の日常に欠かせないものとなったのか、その詳細を掘り下げます。
「Weighter」の必要性と実用性
Ricker氏のキッチンテーブルは、彼の臨時のワークスペースでもあります。これまで、MagSafeケーブルは使用後に床に落ちてしまい、接続のたびに「腰をかがめてうめき声」を上げる必要がありました。しかし、「Weighter」を導入してからは、ケーブルが常に定位置に固定されるようになり、このストレスから解放されたと言います。彼は以前、安価なケーブルクリップの使用も検討しましたが、高価なテーブルに粘着性のある醜いものを貼ることに抵抗を感じ、導入を見送っていました。
プレミアムなデザインと素材へのこだわり
「Weighter」の最大の魅力は、その精密な製造とプレミアムな質感にあります。主な特徴は以下の通りです。
- 底面:ギザギザで柔らかいシリコン製で、滑らかな表面をしっかりと掴み、傷から保護します。3本のケーブルを収納できるスロットを備えています。
- 上面:硬質なアルミニウム製で、わずかに粗い質感が「オーガニック」な感触を与えます。
- 重量:170グラムという適度な重さが、製品全体の品質感を高めています。
- 機能性:ケーブルはスロットを滑らかに通りますが、USBやMagSafeのコネクタはしっかりと保持され、落ちることはありません。
唯一の不満点と筆者の本音
Ricker氏は、「Weighter」がさらに重ければ、より強い引っ張りにも動じずに済むと述べています。また、「Native Union」のロゴや「Paris」の刻印は不要であり、これらが「豪華な価格設定」を正当化するために加えられたのではないかと指摘しています。最終的に彼は、自身で40ドル(または1本用29.99ドル)の「Weighter」を購入することはないだろうが、贈り物としてなら喜んで受け入れると締めくくっています。そして、より安価な代替案として、成形可能な接着剤「Sugru」で自作することを提案しています。
元記事: https://www.theverge.com/tech/843386/review-cable-paperweight-native-union-weighter
