イントロダクション
The Vergeの週末編集者であるテレンス・オブライエン氏は、今年購入した中で最も満足している製品として、ポータブルメカニカルキーボード「NuPhy Air60 V2」を挙げました。特に、集中を妨げない執筆環境の構築において、このキーボードが不可欠な存在となっていると語っています。
NuPhy Air60 V2の魅力と機能
オブライエン氏は、長時間の執筆作業においてMacBookのシザースイッチキーボードに不満を感じており、ディストラクションフリーな執筆環境を求めていました。そこで彼が選んだのが、ロープロファイル設計とタクタイルなMossスイッチを採用したNuPhy Air60 V2です。
- 打鍵感の向上: 既存のメカニカルキーボードやIBM Model Mほどの打鍵感ではないものの、MacBookのキーボードと比較して格段に改善された打鍵感を提供します。
- 公共の場での使いやすさ: Mossスイッチの打鍵音は適度な「thock(コトコト音)」があり、カフェやバーといった公共の場でも周囲を気にせず使用できるレベルです。
- 多様な接続性: 3台のデバイスとBluetoothで簡単にペアリングできるほか、2.4GHzワイヤレスドングルも付属しているため、個人用ラップトップ、仕事用ラップトップ、さらにはBoox Palma 2といったデバイス間でスムーズに切り替えて使用できます。
- MacBookとの親和性: MacBookのキーボードの上に完璧にフィットする設計で、トラックパッドへのアクセスも容易です。
集中できる執筆環境の実現
オブライエン氏は、E InkデバイスであるBoox Palma 2とNuPhy Air60 V2を組み合わせることで、究極のディストラクションフリーな執筆環境を構築しています。NuFolioケースはキーボードカバーとしてだけでなく、Palma 2のスタンドとしても機能し、インターネットから遮断された状態で執筆に集中できる点が強調されています。
約20年ぶりにフィクションの執筆を再開した際、彼はPalma 2にObsidianをインストールし、Air60と組み合わせることで主要な執筆ツールとして活用しました。タイマーを使ってタスクに集中する習慣があるオブライエン氏にとって、この組み合わせは「注意散漫への万能薬」となり、Air60でタイピングすること自体が楽しい体験となっています。キーボードの感触、音、そしてカラーリングの全てが、ラップトップのキーボードでは決して得られない深い満足感を与えているとのことです。
惜しい点と編集者の総評
完璧ではない点もいくつか挙げられています。64キーレイアウトは携帯性には優れるものの、やや手狭に感じることがあり、誤入力が増える可能性も指摘されています。また、浅い傾斜角度はデスクでの長時間作業には不向きな場合がありますが、スタンディングデスクや膝上での使用には最適であると述べています。
購入当初は「限られた資金の賢い使い方になるか確信がなかった」ものの、9ヶ月が経過した今では、NuPhy Air60 V2はオブライエン氏の執筆ルーティンに不可欠な存在となっています。
元記事: https://www.theverge.com/gadgets/843455/mechanical-keyboard-nyphy-favorite
