Threads、コミュニティ機能を大幅拡充と新バッジ導入でユーザーエンゲージメント強化

Threadsがコミュニティ機能を強化

Metaが提供するソーシャルネットワーク「Threads」は、コミュニティ機能のテーマ数を大幅に拡大しました。この動きは、ユーザーがRedditやX(旧Twitter)よりもThreadsのコミュニティを利用するよう促す可能性があります。昨年10月にバスケットボール、テレビ、K-POP、書籍など100以上のコミュニティを導入して以来、他社との競争力を高めてきましたが、今回の拡大によりコミュニティ数は200を超えました。

新たに追加されたコミュニティには、ロサンゼルス・レイカーズ、ニューヨーク・ニックス、サンアントニオ・スパーズといった特定のチームに特化したスペースも含まれています。

新機能:フレアとチャンピオンバッジ

Threadsは、Redditでも一般的である「フレア(flair)」機能をコミュニティ内でテストしています。この機能により、ユーザーは自身のユーザー名の下にカスタマイズ可能なラベルを追加できます。例えば、NBAコミュニティでは応援するチームを示すフレアを表示でき、書籍コミュニティでは自身が著者であることを示すといった使い方が想定されています。

また、Threadsはコミュニティへの参加度が高いメンバーを称える「チャンピオンバッジ」のテストも開始しました。このバッジは、コミュニティ内で多くのフォロワーを持ち、積極的に会話に参加している一部のユーザーに限定して付与される予定です。

ユーザー数と今後の戦略

Threadsは、Elon Musk氏のXやBlueskyなどのスタートアップと競合するソーシャルプラットフォームであり、ローンチから2年が経過した昨年8月には4億人のユーザー数を突破しました。また、昨年秋の時点では、毎日1億5千万人以上のユーザーがサイトを訪れていると発表されています。

これまでThreadsは、DM(ダイレクトメッセージ)、グループチャット、投稿の自動消滅機能など、ユーザーのエンゲージメントと定着率を高めるための機能追加に注力してきました。今回のコミュニティ機能の拡充と新バッジの導入も、そうした戦略の一環として位置づけられます。


元記事: https://techcrunch.com/2025/12/15/threads-adds-new-communities-tests-badges-for-highly-engaged-members/