WikiFlixとは?
もしNetflixが100年前に存在したら?そんな問いに答えるかのように登場したのが「WikiFlix」です。このプラットフォームは、まるでNetflixのようなインターフェースで、公開ドメインに属する歴史的な映画を無料で提供しています。アカウント登録すら不要で、誰でも気軽にクラシック映画の世界に浸ることができます。
貴重な映画コレクション
WikiFlixは、Wikipediaのボランティアコミュニティが運営するプロジェクトで、Wikimedia Commons、Internet Archive、YouTubeなどから集められた4,000本以上の映画をホストしています。これらの映画は、著作権が失効したか、元々著作権が存在しなかったため、自由に共有・配布が可能です。例えば、不朽の名作「素晴らしき哉、人生!」やサイレント映画の古典「ノスフェラトゥ」、史上初のオスカー作品賞を受賞した「Wings(つばさ)」といった作品もラインナップに含まれています。
TikTokで再注目のきっかけ
WikiFlix自体は新しいプロジェクトではありませんが、「Depths of Wikipedia」のクリエイターであるアニー・ラワーダ氏のTikTok動画がきっかけで、再び注目を集めています。ラワーダ氏が動画で「誰も見ていないような作品を見て、クレイジーな発見をするのが好き」と語るように、このプラットフォームには隠れた名作が多数存在します。
厳格なコンテンツキュレーション
WikiFlixのホームページでは、Wikipediaのページリンクが多い映画、つまり人気があり興味深い可能性が高い映画が優先的に表示されます。さらに、不適切なコンテンツ(例:歴史的なナチスのプロパガンダ映画など)が誤ってエンターテイメントとして提供されることを防ぐため、厳格なブラックリスト制度を設けています。教育的な文脈では許容されるものでも、エンターテイメントに焦点を当てたWikiFlixでは慎重なキュレーションが行われています。
新しいエンターテイメント体験
「ストレンジャー・シングス」のような最新のヒット作とは一線を画しますが、WikiFlixは過去の映画文化に触れるユニークな機会を提供します。シンデレラにインスパイアされたソビエトのミュージカル、海賊を描いたサイレント映画、ボストン・セルティックスとシカゴ・カブスの両方でプレーした男が登場する日本の終末映画など、驚くべき作品があなたを待っています。たまにはNetflixを離れて、歴史的な映画の深淵を探索してみてはいかがでしょうか。
元記事: https://techcrunch.com/2025/12/16/wikiflix-shows-us-what-netflix-would-have-been-like-100-years-ago/
