オーストラリア当局が高血圧通知機能を承認
オーストラリアの情報誌Information Ageの報道によると、Apple Watchの高血圧通知機能がオーストラリアで承認されました。オーストラリアの医療機器規制機関である医薬品・医療製品規制庁(TGA)は、今月初めにこのソフトウェアを正式に医療機器として登録し、Appleはオーストラリア国内でこの機能を有効にすることが可能になりました。
機能の概要と仕組み
Appleは昨年9月に高血圧検出機能を発表しました。この機能は、血圧を直接測定するのではなく、高血圧に関連するパターンを特定するように設計されています。対応するApple Watchモデルの光学式心臓センサーで収集されたデータを使用し、30日間の期間にわたって血管が心拍にどのように反応するかを分析します。システムが高血圧の可能性を示す一貫した指標を検出した場合、ユーザーには従来の血圧測定方法による追跡調査を促す通知が届く仕組みです。
対象ユーザーとデバイス要件
この機能の対象は、22歳以上の成人で、妊娠中でなく、かつこれまで高血圧と診断されたことがないユーザーです。利用には、watchOS 26以降を搭載したApple Watch Series 9以降またはApple Watch Ultra 2以降が必要となります。また、最新バージョンのiOSを搭載したiPhone 11以降とのペアリングも必須です。
今後の展開
Appleはオーストラリアユーザー向けにこの機能を合法的に有効化できるようになりましたが、いつ利用可能になるかはまだ確認されていません。過去の規制対象の健康機能の事例では、Appleは後続のソフトウェアアップデートまたは規制当局の承認取得後にリモートで機能を有効化してきました。高血圧通知機能はすでに150カ国以上で展開されています。
元記事: https://www.macrumors.com/2025/12/19/australia-approves-hypertension-notifications/
