元Splunk幹部の新興企業Resolve AI、シリーズAで評価額10億ドルを達成

元Splunk幹部が立ち上げたResolve AIが躍進

元Splunkの幹部らが設立した新興企業Resolve AIが、シリーズA資金調達ラウンドにおいて評価額10億ドルを達成したと報じられました。Lightspeed Venture Partnersが主導したこのラウンドは、AI分野における同社の存在感を強く印象付けるものとなります。

自動化されたSRE(サイト信頼性エンジニア)で注目を集める

Resolve AIは、自律型サイト信頼性エンジニア(SRE)ツールを開発しており、ソフトウェアシステムの自動保守を可能にします。このツールは、従来人間が行っていたシステム障害のトラブルシューティングと解決を自動化することで、リアルタイムでの運用問題の特定、診断、解決を実現します。これは、複雑化するソフトウェアシステムと熟練したSREの不足という、多くの企業が直面する課題に対する強力なソリューションとして期待されています。

革新的な資金調達構造と成長性

今回のシリーズAラウンドにおける見出し評価額は10億ドルですが、一部のエクイティはより低い価格で取得される多段階構造が採用されたため、実際のブレンド評価額はそれよりも低いとされています。この革新的な投資アプローチは、注目度の高いAIスタートアップの間で最近人気を集めています。設立から2年未満の同社の年間経常収益(ARR)は、約400万ドルに達しています。

強力な創業者と競合環境

Resolve AIは、元Splunkの幹部であるSpiros Xanthos氏と、同社の元オブザーバビリティ担当チーフアーキテクトであるMayank Agarwal氏によって設立されました。両氏は20年来のパートナーであり、以前にはSplunkに買収されたOmnitionを共同で創業しています。

同社は、AIを活用したSRE市場で、Kleiner Perkinsが主導しSequoiaも参加したシリーズAで4,800万ドルを調達したTraversalなどの競合と争っています。しかし、Resolve AIの技術は、ダウンタイムの削減、運用コストの低減、そしてエンジニアリングチームを新機能の開発に集中させるという点で、企業に大きなメリットをもたらすとして注目されています。

今後の展望

自動化されたSREソリューションの提供により、Resolve AIは、企業がシステムの運用をより効率的かつ確実に管理できるよう支援します。今回の資金調達は、同社の技術開発と市場拡大をさらに加速させることでしょう。


元記事: https://techcrunch.com/2025/12/19/ex-splunk-execs-startup-resolve-ai-hits-1-billion-valuation-with-series-a/