極秘契約がEpic対Google訴訟の和解に影響か
2026年1月22日、Epic GamesとGoogleの間で新たな、これまで公にされていなかった大規模なパートナーシップ契約が明らかになり、長年続く両社の独占禁止法訴訟の和解協議に波紋を広げています。
サンフランシスコでの公聴会で、ジェームズ・ドナート地方裁判所判事は、この契約がEpicが全体的なAndroidエコシステムへの変更要求を軟化させた可能性について懸念を表明しました。
8億ドル契約の詳細と目的
この新たな取引は、8億ドル規模で6年間にわたる大型契約であることが判事によって明かされました。契約内容には、以下の要素が含まれているとされています。
- 共同製品開発
- 共同マーケティングコミットメント
- 共同パートナーシップ
ドナート判事は、この契約がEpicがGoogleのAndroidマーケティングを支援し、GoogleがEpicのコア技術であるUnreal Engineを新たに利用することになると指摘しました。
Tim Sweeney氏、機密情報をうっかり漏洩
EpicのCEOであるティム・スウィーニー氏は証言の中で、この合意が「メタバース」に関連すると示唆しました。そして、「GoogleがUnreal Engineをより完全に利用する能力は…すみません、この機密情報を漏らしてしまいました」と発言し、一部詳細が意図せず明かされる形となりました。
スウィーニー氏はまた、EpicがGoogleからサービスを購入するために8億ドルを費やすことを強調。「毎年Googleに反対してきたが、今年は市場価格でGoogleを利用することにした」と述べ、EpicからGoogleへの価値の大きな移転であると説明しました。
しかし、スウィーニー氏は、EpicとGoogleが共同で単一の新製品を構築するという考えを否定し、「これはGoogleとEpicがそれぞれ個別に製品ラインを構築するものだ」と明確にしました。
和解協議と契約の連動性
ドナート判事は、このパートナーシップがEpicが他の開発者に利益をもたらす条件を追求するインセンティブを低下させる「見返り」(quid pro quo)になり得ると、経済学の専門家であるダグ・バーンハイム氏に質問しました。
今回の和解案では、Googleが世界中のアプリストア手数料を削減し、代替アプリストアがAndroidに簡単に登録できるようになることが含まれています。裁判官は、この事業取引が和解成立と密接に関連している可能性を示唆しました。スウィーニー氏も、具体的な契約条件はまだ確定していないものの、これらが和解と「Epicの将来の成長計画の重要な部分」であると認めました。
過去の原則との対比
スウィーニー氏は過去に、プラットフォームとの「特別取引」を拒否し、「すべての開発者が同じ機会を与えられるべきだという原則のために常に戦ってきた」と発言しています。今回のGoogleとの8億ドル契約は、その原則とどのように整合するのか、今後の動向が注目されます。
元記事: https://www.theverge.com/policy/866140/epic-google-fortnite-android-unreal-deal-antitrust-settlement
