WaabiとUber、自動運転ロボタクシーで提携
トロントを拠点とする自動運転トラックのスタートアップWaabiが、配車サービス大手のUberと提携し、ロボタクシー分野への事業拡大を発表しました。この提携は、Uberのプラットフォーム上で
最低25,000台のロボタクシーを展開するという大規模なもので、Waabiの自動運転技術を新たな領域に応用する画期的な一歩となります。
大規模な資金調達を実施
Waabiは今回の事業拡大に伴い、総額10億ドルもの資金調達を成功させました。これには、Khosla VenturesとG2 Venture Partnersが主導するシリーズCラウンドでの7億5,000万ドルが含まれ、さらにUberからもロボタクシー開発に特化した追加投資を受けています。Waabiの創業者兼CEOであるラケル・ウルタスン氏は、この提携が「ロボタクシー市場に次のレベルの規模をもたらす」と強調しています。
自動運転トラックからロボタクシーへの転換
2021年にUberのAdvanced Technologies Group(ATG)の元チーフサイエンティストであったウルタスン氏によって設立されたWaabiは、当初「AI中心のアプローチ」で自動運転トラックに注力し、テキサス州で商用配送ルートでの自動運転に取り組んできました。しかし、自動運転トラックの開発が予想以上に困難であることが判明し、その一方でロボタクシー市場が勢いを増している現状を受け、Waabiは自社の「物理AI」技術をロボタクシーに応用することを決定しました。
ウルタスン氏は、トラックの積載・荷降ろし地点へのナビゲーションと、乗客の送迎といったロボタクシーに必要な運用行動には多くの共通点があり、同社の既存技術を適用可能であると主張しています。
今後の課題と展望
Waabiはまだ自動運転トラックの商用運用を検証しておらず、ロボタクシーの展開もこれからという段階であり、具体的な展開時期や対象市場、使用する車両プラットフォームについては明らかにしていません。過去には多くの自動運転トラック企業が資金難や技術的課題に直面し、事業を停止するケースもありました。
しかし、ウルタスン氏はトラック事業の難しさを否定し、同社の技術はすでに高い能力を持っていると述べています。ロボタクシーへの参入は、乗客を乗せることによるリスクや責任増大といった新たな課題を伴いますが、Waabiは技術プロバイダーとして、Uberと協力してこれらの課題に取り組む方針です。かつて自社で自動運転車の開発に多額の投資を行ったものの、最終的に頓挫したUberにとって、Waabiとの提携は再びこの分野での影響力を確立する重要な機会となるでしょう。
元記事: https://www.theverge.com/news/868535/waabi-robotaxi-uber-fundraising-self-driving-truck
